推し同士がくっついてほしいだけなのに、なぜ私に……！？

推し.15 ページ15

.

お店の中に入ると、可愛いワンコたちが居た。


『かっ……かわいいぃ……！！』


何処を向いてもワンコがいた。
……何この幸せ空間！！！類くんたちに囲まれてる時も死ぬほど幸せだけど、これもまた別の幸せだ。


「いらっしゃいませ！2名様でよろしいですか？」


『あ、はい！そうです！』


「当店のご利用は初めてですか？」


『私は初めてだけど……類くんは？』


類「ふふ、僕も初めてだよ」


どっちも初めてです！なんて(馬鹿な)返事をしたら、店員さんにメニュー表を貰って「ここから選んでくださいね」と言われた。
メニュー表には、コースや注意事項などが書いてあった。


『んー、こういうのどうしたらいい良いかわかんないなぁ……類くん、どれがいいと思う？』


類「Aくんの好きなものでいいよ…といいたいところだけど、遅くなってもダメだから1時間コースにしようか」


『そうだね、じゃあそれにしよっか。
飲み物と食べ物もあるみたいだけど…』


甘いものばかりだった。
ご存知の通り(?)、私は甘いものが苦手だか。食べれないのだ。
まぁ、紅茶とかあるからそれ頼めばいいのだけれど……。



類「僕は……コーヒーかな。Aくんは紅茶かな？」


『へ？あ、うん！』


そう言うと、類くんは店員さんのところに向かった。


…………類くん、私が頼みたいもの分かるなんて流石だな。まぁ、ケーキとか食べれないとなると紅茶だろうってことはわかるんだろうけど。



直ぐに、類くんは戻ってきて「おまたせ」と微笑んだ。



『類くん、わざわざありがとう』


類「ふふ、いえいえ。
ほら、Aくん。チワワが足元に寄ってきてるよ」



下を見ると、可愛いチワワが足元にしゃがんでいた

推し.16→←推し.14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す