推し同士がくっついてほしいだけなのに、なぜ私に……！？

推し.14 ページ14

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類「ここだよ」


『ここは……？』


徒歩数十分
繋いだ手に全く慣れずにドキドキしたまま歩いていたら、あっという間に目的地に着いてしまった。


目の前には煉瓦でレトロ…る感があるオシャレなお店があった。カフェかなんかかな？


類「新しく出来た、ドッグカフェだよ。
Aくんは犬が大好きだろう？」


あれ…？そんなこと言ったっけ？
そう、私は犬派だ。犬が大好きなのだ(まぁ、動物はなんでも好きだけど、中でも犬が好き)


『新しく出来るなんて全然知らなかった……！
よく知ってたね、類くん！』


類「ふふ、まぁね。
ここにできると聞いて、真っ先にAくんが浮かんだよ。絶対に一緒に行きたいと思ってね」


ニコッと微笑む類くん。
……そろそろ、心臓爆発してしまうで？？？手を繋がれてるだけでも、ヤバいのにこれはヤバい。確信犯か？？？ほんとにヤバい。ヤバイしか言ってない私の語彙力ヤバいな(？？？)


『そ、そそそそ、そう、なんだ…………誘ってくれて嬉しいな』


ひーーーーん；；；
めちゃくちゃ噛んでしまった。恥ずい。いや、噛んだというか焦ったというか…………いや、うん噛んだか…………


『で、でも……』


そこはえむちゃんを誘って、ドッグカフェデートをしてほしかったけど………………と言おうとしたけど、言えなかった。


多分、私一人だと行けなかったし、類くんのこの表情を見ると尚更。



類「でも……？」



『あ、ううん！ごめんね、なんでもない！』



類「なんでもないなら、良かったよ。
では、入ろうか」


うん、と頷きお店に入る。




………………手はいつ離すのかな

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