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「おぉ、いらっしゃい!射的やってくか?」
大河「ああ、1回分頼む」
500円玉を机に置き、銃を手に取った。
……様になるな、と思いその姿を写真に収めた。
大河「……なあ、欲しいものあるか?どうせなら、アンタの欲しいものを取りたい」
『へ?!あ、いいの?えっと……』
玩具やぬいぐるみ、雑貨などがズラっと並んでいる。
どれもピンとこなかったが……1つだけ目に止まったものがあった。
『…………あの二段目にある、青色のぬいぐるみ。アレがいいな』
大河「……アレか。わかった、任せろ」
そう言ってそこに狙いを定めてパンッと、打ち見事に命中させた。
『いっ、1発……!凄いよ、タケルくん……!本当に凄いよ!』
店のおじいさんも、まさか1発で落とせるとは思っていなかったか、驚いていた。
大河「……ん、あとは大丈夫だ。取れたからもう十分だ」
『へ、まだ残ってるよ?いいの?』
大河「ああ、平気だ」
『タケルくんがいいなら……』
おじいさんからぬいぐるみを受け取り、次の屋台へと向かった。
・
「ん?もしかして…THE虎牙道の大河タケルくん…?!」
大河「!?そ、そうだが……」
焼きそばのお店につき、まさかの出来事だった。
「やっぱり!俺、THE虎牙道のファンなんだよ!すげぇ…こんなところで会えるなんて…!」
大河「……ファン、か。ありがとな」
「い、いえ!ああ、えっと、応援してます!!か、かっこい〜……」
……へぇ、こんなところに。
THE虎牙道はやっぱり、男性人気が高いなぁ。こうやって、ファンの声が直で聞けるのって、いいね。
大河「…応援、感謝する。2人にも、伝えておく。
えっと、すまないがこの焼きそばを3つ…いや、4つ頼む」
『……へ、4つも頼むの?』
大河「俺と、円城寺さんと…………アイツとアンタの分。
アンタも腹減ってんだろ」
『え、ま、まぁ……あ!お金は私が出すよ!必要経費だから!』
大河「そうか…わかった」
経費…で、出るかはわかんないけど流石に出してもらう訳には行かない。
「よ、4つですねわかりました!
道流さんと漣くん…と、多分プロデューサーさん、ですよね。サービスで大盛りにしておきますね!」
『へ、いいんですか……?』
はい!と笑顔で答えた店主の人は、凄く嬉しそうだった。
タケル君も、どことなく嬉しそうだった。
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美広(プロフ) - 何度かよませていただいてます!お話の続きを書くのは精神的にも大変かもしれませんが、いつか更新していただけると嬉しいです (1月31日 11時) (レス) @page43 id: 0b2539d07f (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - この話全部好きです!続き楽しみにしてます! (11月5日 19時) (レス) id: 219cc04327 (このIDを非表示/違反報告)
NTDO - 久しぶりに読み返しました。とても読んでいて楽しかったです。これからも頑張ってください。 (2023年4月8日 13時) (レス) id: 7b003e74f6 (このIDを非表示/違反報告)
名khide_きど(プロフ) - 今日全部読ませてもらいました!とても素敵な内容ですね!お話の続き楽しみにしてます! (2021年7月26日 11時) (レス) id: 3cb4d9fedb (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい林檎(プロフ) - ラムネさん» はじめまして……!ありがとうございます!そして、間違えてて申し訳ございません!!! (2020年12月13日 23時) (レス) id: bbd08cc28f (このIDを非表示/違反報告)
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