好きをあなたに

今年も君と ページ24

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ノンリアル


Side F



一緒に暮らし始めて初めてのお正月。
こんなご時世だし、と帰省はせず2人で過ごしている。



K「はいふへ〜、みへ！！」



目の前でおもちを咥えていた宏光が、いっぱい伸ばせたと子供みたいに見せてくる。




F「もう、宏光、ちゃんと食べなさい」


K「ふぁーい」




本当に年齢不詳、と思いながら口いっぱいに頬張る宏光を眺める。
ようやくおもちを飲み込むと、今度はみかんに手を伸ばした。




K「たいすけぇ〜」




お正月モードなのか、すでに口をつけているお酒に酔っているのか、いつもよりゆったりと甘えた声で喋る宏光はかわいい。




F「ん？」


K「んー？なんか幸せだなぁって」


F「ふふ、急にどうした？」


K「なんかねぇ、お正月にこうやっているのって特別だなぁ〜、俺のたいすけだなぁ〜って！」




そう言いながらこたつの中で俺の足をつつく。




F「ちょっ、足冷たいから！」


K「え〜あっためて？」




ぴとっと足の裏をくっつけてくる宏光からこたつの中で逃げ回り、天板ががたがたと揺れるのも楽しくなってくる。すると突然動くのをやめた宏光。




K「ねぇ、たいすけ、好きだよ」


F「今日の宏光は甘えたさん？こっちおいで」


K「ん！」




こたつの端に寄って隣をぽんぽんと叩くと、嬉しそうに隣に潜り込んでくる。




K「たいすけぇ、今年もよろしくね」




少し上目遣いで俺を見つめる宏光に、こちらこそよろしく、の意味を込めてキスを落とした。


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甘々でゆるいFKさん
しばらくはお正月ぼけしてそうな北山さんがかわいいです


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