Let's make it another great year！ *2 ページ22
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K「ごめんな、待たせて」
F「ううん、ちょうど車あったまったとこだよ」
シートベルトを締めたことを横目で確認すると、アクセルを踏み普段より人の少ない街並みへと車を走らせた。
K「ん、藤ヶ谷、これやる」
と、北山がプルタブを開けたカフェオレをドリンクホルダーに置く。
局の自販機で買ってきてくれたのだろう。
普段は無頓着そうなのに、こういう気遣いができるところはさすがだ。
俺たちは気を使い合うような関係でもないし、そうしないようにしている。
それでもこうやってバランスが取れるのはお互いの気遣いなんだろう。
現に今北山が隣で喋るでもなく、メッセージを返していても嫌な気分になんてならないし。
いつもは慌ただしい年明けのスケジュール。
事務所の年越しライブが終われば生放送の歌番組。その前後でも北山は忙しなく動いていて、メンバーですらどこにいるかわからなくなってしまう。
それが今はこうやって俺の隣に大人しく座ってくれているなんて。付き合って初めての出来事に嫌でも頬が緩む。
K「なー、あとどれぐらいで着く？」
F「15分ぐらいかな。寝ててもいいよ」
K「大丈夫ですぅ！なんてったって年男ですから！」
少し拗ねたように謎理論を展開する北山もやっぱりいつもよりテンションが高いみたいだ。
*
俺の家に一度車を置き、家の近くの小さな神社へと2人並んで歩く。
静かな住宅街かつこのご時世で、深夜2時を回って参拝をしている人はいなかった。
K「さみぃ〜！にしてもほんとに人いないな」
F「ね、よかった」
小さな声で喋りながら、境内へ進む。
事務所の人たちと行く初詣で俺たちが隣り合って参拝するなんてありえない。
頭1つ小さい北山を眺めながら、また小さな嬉しさに浸る。
お賽銭を投げ、鈴はさすがに深夜だからと辞めて手を合わせる。
熱心に手を合わせる北山を盗み見ると、薄灯の中でもその鼻と耳が寒さで赤くなっているのがわかり、その姿にどうしようもなく愛しさが込み上げる。
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なこ(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます！なんて嬉しいお言葉、、私の中の根本はKさんかわいく、Fさんがかっこいいなので、そう思ってくださってすごく嬉しいです！ (2021年7月28日 17時) (
レス) id: 9cb1f5d1b0 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - どのお話のFKもKさんがかわいくてFさんがかっこよくて読んでる間ずっとしあわせでした。。これからもなこさんのFKをもっと読ませていただきたいです！次の更新も楽しみにしております！！！！ (2021年7月28日 11時) (レス) id: 62cdbec8f3 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - aaaさん» コメントありがとうございます！そうなんです…私の中でのFさんはすごく計画的サプライズの達人なんですよね…！それに対する鈍感Kさんがまたかわいい、って思っちゃいますよね。 (2021年1月9日 10時) (レス) id: 9cb1f5d1b0 (このIDを非表示/違反報告)
aaa(プロフ) - うわぁ…引っ越す区まで考えてのサプライズとプロポーズ、素敵ですね。区？って一緒にKくんとぽかん？ってなった後じわじわ喜びが込み上げてきました。甘いFKさん大好物です。更新楽しみです！ (2021年1月9日 5時) (レス) id: 28fb511570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なこ | 作成日時：2020年10月18日 16時
