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アスモデウスさんを医務室に連れて行くという入間くんと分かれて私は校内をうろうろすることにした・・・のだが、さっきからやたらと視線を感じる。
「あれ、もう1人の特待生だろ」
「確かA・・・だったよね」
「特待生ってことは強えのかなあ」
「まさか〜俺らより小さいし弱そうだぞ?」
「見た目で決めちゃダメだよ〜」
明らかになめられてる。いや確かに私人間だし彼らは間違ってないんだけどちょっと腹立つね。
気にしてない振りをしてしばらく行ったところで、何やら変な瓶を拾った。あれ、デジャヴ?
「んー?」
適当に振ってみると何やらバチバチと音が聞こえ始め中の液体が変色していた。
「え、ちょ、」
熱くなってきたんだけどこれ。危険物?
「えいっ」
熱すぎて持てなくなってきたので壁に向かってぶん投げると、
ドッガアアアアアアアアン!!!!!
と凄まじい音を立てて爆発した。
「・・・ごほっ、げほっ」
「なんだ今の音!?」
「おいあそこにいるの特待生じゃないか!?」
「君大丈夫か!?」
煙が消えると、先生や他の生徒達が走って来た。
「あーこれ!無くなったと思ってた薬品じゃん!」
生徒の一人が瓶の破片を拾い上げた。
「うちのバトラのだよ!どこで見つけたの?」
「バ、バトラ・・・?えっと、そこの廊下で」
「誰か持ち出したのかなー・・・」
破片を拾った生徒はなんか言いながら去っていった。
「君、特待生のAさんでしょ?入学式にこんな事したらダメじゃないか!」
「う、すみません・・・」
「全くもう・・・特待生は2人揃ってクレイジーだな」
やれやれと首を振るその先生にちょっとした注意を受けて私は充分反省した。次から気をつけよう。
・・・かくして、私と入間くんの入学式は
「いやぁ〜〜流石我が孫!幸先良いねぇ入間くん、Aちゃん!」
「どうしよどうしよまた怒られるぅぅぅぅ・・・」
「どっどうしようあんなひどいことしちゃって・・・」
入間くんと2人で顔を真っ青にしていると、バァン!と勢いよくドアが開いた。
「アスモデウスさん・・・」
「あっアスモデウスく・・・」
「先の決闘・・・!あれだけ自分に・・・・・・」
なんかこの人いきなり入間くんに跪いたぞ。どうしたの。
「・・・悪魔の習わし!よって!!」
「この身全てを捧げ入間様の学園統治に尽力致します!」
ええ・・・(困惑)
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リリー(プロフ) - 匿名希望:我妻さんさん» コメントありがとうございます!アムちゃんも色頭ですからねぇ・・・ (2020年2月9日 7時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん - 更新楽しみにしますね!アスモデウスって、確かに七つの大罪の『色欲』を司る悪魔でしたよね。 (2020年2月9日 1時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
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