127.抽選会 ページ33
富松side
ついに来てしまった、運命の放課後。
綾「それでは、抽選会を行いたいと思いまーす。」
黒板にはあみだくじの線が引かれていて、上側に三年生の名前を、下側には四年生の名前を書くようにスペースが開けられていた。
孫「あれ?線が5本しか書かれていない。」
浦「そうだった、数馬は保険委員会に所属しているから、今回の実習では救護班に回るらしい。」
孫「そうなんだ。」
浜「あのー、早く書きに行かないと勝手に決められちゃうらしいよ。」
浦「あっ、はい!今すぐ書きに行きます。」
数馬は今回抜けるのか。ということは一人、一人づつのペアか。
次「おい、作兵衛。線を引きに行くぞ。」
富「うん。」
自分の名前を書いた所の線の上を赤いチョークでなぞる。僕は誰とペアだ?
富「……斎藤タカ丸先輩。」
ちょうど隣にタカ丸先輩がやってきた。
斎「うーんと、僕のペアは?作兵衛くんかぁ。あっ、よろしくね!」
富「よ、宜しくお願いします。」
全然関わった事がないから、先輩がどういう人なのかあまり知らない。分かることといえば、髪結いが得意なことくらいか?もう一度、黒板に目を移す。あみだくじの結果はこうなっていた。
綾部 喜八郎ー浦風 藤内
平 滝夜叉丸ー神崎 左門
田村 三木ヱ門ー次屋 三之助
浜 守一郎ー伊賀崎 孫兵
斎藤 タカ丸ー富松 作兵衛
(救護班)三反田 数馬
藤内は同じ作法委員会の綾部先輩とでいいなあ。そんなことを漠然と考えいると、急に滝夜叉丸先輩が喋り出した。
平「合同実習は明後日なので、各自ペアで準備をするように。解散!」
田「お前はどの立場でその言葉を言っていると思っているんだ!」
僕は先輩方が喧嘩を始めているのをよそに、三之助と左門と一緒に部屋へ戻った。
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奈月橋(プロフ) - ねこねこ!!さん» ありがとうございます! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 75187d8a04 (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ!! - 面白い!! (2019年1月5日 0時) (レス) id: fe9db1ac35 (このIDを非表示/違反報告)
奈月橋(プロフ) - みこちさん» そうですね、小平太や仙蔵たちはキャラが崩壊気味ですが…大丈夫ですよ!必ず良くなります。なので、温かく見守ってください(^^) (2018年10月27日 17時) (レス) id: 75187d8a04 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 無いんです!今すぐ止めて下さい!」なんて、ポカンとしている仙蔵や小平太と、大喧嘩でもするんじゃ無いでしょうか?早く気が付いて! (2018年10月25日 14時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 信じようとしてくれる下級生達もいるのに、心配です。もしこのまま、「さあ、天に帰してやるぞ』なんてしようとしても、「何を馬鹿な事してるんです!この人は、そんなことしなきゃいけないような人でも、ましてや、天女何かじゃ (2018年10月25日 14時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈月橋 | 作成日時:2018年7月23日 15時