笑えよ、天女様。3【忍たま】

119.拝見 ページ25

仙蔵side





立「おい、今の聞いたか？」





隣にいた文次郎に聞いてみる。昨日、留三郎と天女が話していたのを見て以来、気になってしょうがない。




潮「おう。」





留三郎と伊作が同室である以上、二人の間で何かあった事は予測済みだ。やはり、伊作は影響を受けていたがまさか久々知まで巻き込んでいるとは。





潮「仙蔵、昨日何かあったとか言っていたが詳しく教えてくれないか？」





立「ああ。実は昨日、留三郎と天女が話していてな。」




潮「なんだと？！」





立「まあ、落ち着けって。話はここからだ。その天女が言った言葉に二人は動揺しているようだ。」





潮「なんて言ったんだ？」





立「前の天女たちと同じにするなって。」





潮「はあ？」





少し困惑したような顔をする。まあ、それが普通の反応だ。





立「それで、もし一緒にするならばどうにでもしろと言っていたな。」





潮「ちょっと待て、そもそもなんで話していたんだ？」




立「私はただ二人が話していた所を目撃しただけだからそこは分からない。」





潮「そうか…」





今回の天女は本当に違うのだろうか。今言えることとしては、まだ妖術をかけていないという点だろうか。それとも標的がまだ現れていないという可能性もある。





潮「仙蔵、あいつらを止めるか？」





立「いや、このまま続けさせておこう。こちら側が優しさを見せた途端に豹変することもある。伊作たちには悪いがおとりになってもらおう。」





さて、天女の態度はどうなるのか。お手並み拝見というところだ。

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