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114.誤解 ページ19

「ん?関係なくないって思った?私が天女だから?被害が及ぶ?」





食「ああ、そうだとも。」





「笑っちゃうね。まあ、あなたの言っていることも分からなくはないよ。天女は害だものね。あなたたちにとって。」





握り締めていた拳が緩む。同時に顔も緩んだ。





「痛い。離して。」





食「……悪い。」





手から解放される。じっと目の奥の方を見つめた。





「私は天女。もし、天女の定義がこの世界以外から来た人というのであれば。」





一体何を言っているんだ?という顔でまじまじと見てくる。まあ、それはいいとして。





「それで、今までの天女が色々とやらかしたことも知っている。そうだね、まあ、それはとんでもなく酷かったとか。その天女たちのせいで君たちも後輩も傷ついた。そうでしょう?」





食「…ああ、そうだよ。」





少し眉間にシワを寄せている。





「分かってるよ、何でお前なんかにそんなことを言われる筋合いがあるんだって。言いたいことは分かる。」





そんなことは十も承知で、このことを言っている。自分の言葉に責任がないことは言わないようにしているから。





「でもさ、私はその人たちとは無関係。顔も、名前も知らない。だからさ、一緒にしないでもらえる?」





少し驚いたような、僅かに表情を変えたような気がした。





「それでも、天女は天女でしかないというのであれば、どうでもすればいい。なんだっていい。どうにでもなればいいんだよ。」





食「おい、そんな自虐的になるな。」





「ねえ、本当は苦しいんじゃない?後輩と喋れていても、どこかで突っかかっているんじゃない?」





思い当たる節があるのか、目を反らす。





「私は苦しいよ。天女であるがために色んな知らない人から嫌われて。」





食満の勢いは消えた。ただ抜け殻になってしまったかのような顔をして立っていた。





誰かの目線が気になったが、私はその場を立ち去った。

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奈月橋(プロフ) - ねこねこ!!さん» ありがとうございます! (2019年1月5日 11時) (レス) id: 75187d8a04 (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ!! - 面白い!! (2019年1月5日 0時) (レス) id: fe9db1ac35 (このIDを非表示/違反報告)
奈月橋(プロフ) - みこちさん» そうですね、小平太や仙蔵たちはキャラが崩壊気味ですが…大丈夫ですよ!必ず良くなります。なので、温かく見守ってください(^^) (2018年10月27日 17時) (レス) id: 75187d8a04 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 無いんです!今すぐ止めて下さい!」なんて、ポカンとしている仙蔵や小平太と、大喧嘩でもするんじゃ無いでしょうか?早く気が付いて! (2018年10月25日 14時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 信じようとしてくれる下級生達もいるのに、心配です。もしこのまま、「さあ、天に帰してやるぞ』なんてしようとしても、「何を馬鹿な事してるんです!この人は、そんなことしなきゃいけないような人でも、ましてや、天女何かじゃ (2018年10月25日 14時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奈月橋 | 作成日時:2018年7月23日 15時

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