スネイプの恨み07 ページ7
不可抗力にも突然に知ってしまった重い出来事に、セレナは動揺しながらも心のどこかで何となく察しが着いていた。
定期的な体調不良に、ボガートで作られた丸い月。
極めつけに、セブルスによって突然行われた『狼人間』についての授業。
察しがいい人ならこの三つの出来事を知っていれば、直ぐに気づいてしまう。
知らされたかったのなら脱狼薬なんて作らないはず。それとも命令されたから作らざるを得なかった？
そもそも誰に知らせたかった？生徒たちに？それとも私……？
ぐるぐると思考を巡らせていると、隣の部屋で「黙れ！」と叫ぶセブルスの声が聞こえた。
セレナは扉にピタリと耳をつけ聞き耳を立てた。
すると、双子から譲り受けた『地図』について話しており、そこでふと思い出した。
「そういえば……あれも『パッドフット』『ムーニー』『ワームテール』だったわ」
『パッドフット』は動物の肉球を意味し『ムーニー』は月を意味する。
そして『ワームテール』は……。
「ミミズのような虫と尻尾……ネズミの尻尾が似てるからね」
解けてしまえば、彼らが何故アニメーガスを習得しているのかも理解ができた。
しかし、その事実はセレナをやるせない気持ちへとさせた。
きっと
けれどこうも無惨にも、事が上手くいっていないなんてーーー。
セレナは扉から離れ教壇の上にレシピを置いて、音を立てないようひっそりと教室を出ると、隻眼の魔女像のある四階へと向かった。
ハリーの透明マントの話が出なかったことから、そこに置いてきたのだろうと察したからだ。
途中慌てた様子のロンと出会った。きっとハリーが落ち合う場所にいなかったからバレたのだと悟ったのだろう。
汗をダラダラとかき、どこへ行けばいいのか不安げに四方を見渡していた。
「ロン、ハリーなら地下の研究室よ」
「セレナ！助かった、ありがとう！」
言葉を頼りに足を地下室へと向けたロンをセレナは待ってと呼びかけた。
「ハリーは今、あの地図のことでスネイプ先生に詰め寄られてるわ。貴方がゾンコで買ってあげたことにしてあげて」
「わかった！」
ギクシャクとしながらも縦に首を振ったロンを見送り、再びセレナは隻眼の魔女像へと向かった。
予想通りにマントは地面に落ちていたため、綺麗に折りたたんだ後ポシェットへと入れると一息吐いた。
「まずはネズミを捕まえないと……」
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
