スネイプの恨み06 ページ6
誰もいなくなった研究室に残されたセレナは、取り敢えずセブルスに言われたように材料や道具を片付け始めた。
何度も訪れた研究室なのに、セブルスが居ないだけで異質な空間に思え違って見える。
しかし、片付けていくうちに整理の仕方や順番場所が二人の家の実験室と同じだと気付くと、親近感が湧き自然と笑みがこぼれた。
その時、一枚の羊皮紙が落ちてあるのに気がついた。
「何かしら……レシピ？」
手に取ったその羊皮紙には、先程まで作っていた薬の材料と配合、順序が書かれており、所々訂正されたり追記されたりと事細かに書かれたそれからは、セブルスが幾度となく実験を繰り返し、失敗を重ねながらも成功させた努力の結晶が詰め込まれていた。
セレナはそのレシピを棚へ戻そうと思い立ち上がると、コツコツと石階段を下りる音が二人分聞こえてきた。
思ったより片付けに時間がかかっていたらしい。
慌ててセレナはレシピ共々隣の座学用の教室に移ると、隣の研究室の扉が開く音とハリーを座らせる声が聞こえた。
話は、先程ノットから聞いた奇怪な事柄についてだった。
セレナがあの話を聞いた時には、既にハリーが透明マントを持ってロンとホグズミードに言ったのだろうと予測した。
きっとセブルスも同じ考えなのだろう、透明マントの存在を知らずともハリーに詰め寄った言い方をしている。
セレナは、二人の話をあまり聞くのも不粋だろうとレシピを机の上に置いた。
その時、ある一文が目に止まった。
『脱狼薬』
まさか……！
教壇側にある棚から教科書を取り出したセレナは、後ろの方のページを何度か捲ると、お目当てのページに辿り着いた。
「『狼人間』完全な満月の出現により凶暴な狼に変貌してしまうライカンスロープとしても知られる人間のこと。この症状はライカンスローピーあるいはウェアウルフィーと呼ばれる感染症により引き起こされる。狼人間に噛まれても、粉末状の銀とハナハッカの混合物を傷口にすぐに塗れば被害者は狼人間として生き延びることが可能だが、狼人間として生きるより死を望んだという悲劇的な件が多く言い伝えられている。
ダモクレスが発明した『脱狼薬』を飲むと変身中も人間としての理性を保つことが出来る」
そういう事だったのね……。
セレナは教科書を閉じ、棚へと元に戻した。
母はリーマスが『狼人間』だと言うことを知っていた。
だから『形式上の父』には病気だと伝えこの件を隠し、私を預けなかったのね……。
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
