再びふくろう便03 ページ41
セレナはいつの間にか流れていた涙を拭って、セブルスをキッと睨みつけた。
「確かに、父上はなかなか帰ってこないし厳しい人だけど、それでも父上のおかげで魔法薬学が得意になったし、呪文も他の人より出来るようになった！今回だって、危険だからとホグズミードの許可を出さなかった事知ってるもの！」
「セレナ……」
「私にとって、セブルス・スネイプは大切な父親の一人よ！ワガママかも知れないけど、私は父上とも一緒に居たい！せめて……せめて、家にいる時だけは私の父上でいて欲しいの」
涙は再び流れ落ちた。それでもセレナは俯かず、ただセブルスを睨みつけた。
セブルスはグッと顔の真ん中にシワを寄せると、セレナを引き寄せた。
その身体は少し震えていた。
「……すまない、セレナ」
「っ、こういう時は『ありがとう』って言うんですよ父上」
漸くセレナの表情に明かりが灯った。
その表情に、シリウスはローズの面影を見つけ一つ涙を零した。
円満な解決となった家庭事情の論争が終了し、暫くしてハリーたち待機組が再び校長室へと入ってきた。
三人の少し赤くなった目に二人は温かい目を向けたため、セブルスは気分が悪いとその場を立ち去ろうとしたその時、ダンブルドアが珍しく憤りを顕にして現れた。
「……ダンブルドア校長？」
異変を察知したセブルスの呼び声に、ダンブルドアは聞いたこともないような低い声で最悪の事実を告げた。
「由々しき事態じゃ」
「何があったんですか、校長」
セブルスの言葉にダンブルドアの目は更に鋭くなった。
「ピーター・ペディグリューが逃亡した」
「そんな！！」
ハリーとセレナの悲痛な声が重なった。
シリウスが顔を鋭くして部屋から出ようとするのをダンブルドアが魔法で封じ、シリウスは透明の壁を悔しそうに殴った。
「どうして！魔法省に引き渡したはずでは？！」
「そうじゃ、そこが問題なんじゃよ……」
声を上げるリーマスにダンブルドアは一言そう告げると、暖炉にフルパウダーを一掴みまぶすと告げた。
「ミネルバ、すまんが全校生徒を大広間へ。緊急集会を行う。急ぐのじゃ」
「わかりました。スネイプ先生、そこにいらっしゃるならスリザリンの生徒に連絡を」
「わかりました」
颯爽と去るセブルスに「私も手伝おう」とリーマスも校長室から去った。
セレナ達はそんな二人を見送ると、我々も行こうかのとダンブルドアの意のまま、ダンブルドアの後ろをシリウスを挟んで大広間へと歩み出したーーー。
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
