ハーマイオニーの秘密09 ページ37
誰にも見つからないように、ダンブルドアが言っていたシリウスの隔離場所でもある西棟の右から十三番目の窓の下に一行は辿り着いた。
セレナ達は近くの木陰に隠れながら暫く様子を見ていると、窓に灯りが点き数人の人影が映し出された。
「行かないと……！」
「ハリー、まだダメよ。他の人がいるかもしれないわ」
「っ……そうだね」
「それに、ここからどうやってあの部屋に行くか考えなくっちゃ。今から箒を取りに行くにも時間が足りないわ」
セレナの言葉にハリーは悔しそうにグッと歯を食いしばり、光の漏れる窓を睨みつけた。
あともう少し、あともう少しなのに……。
時間が経つにつれ人影が一つ、二つと消えていくのを眺めていると、後ろからガサガサと草木を掻き分ける大きな音がした。
二人に一気に緊張が走り、体を寄せ合い身を隠すように縮こまっていると、黒い大きな物体が目の前に現れた。
「オニキス……？」
《クルルル》
その正体は、漆黒の躯体と翼を持つヒッポグリフの『オニキス』だった。
セレナ達はお辞儀をすると、オニキスも優雅にお辞儀を返し再びクルルルと鳴いた。
「セレナ、オニキスに乗ってあの窓まで行こう」
「そうね。……オニキス、お願い出来るかしら？」
《クルルル》
オニキスが返事をしたその時、フリットウィックの部屋の灯りがフッと消えた。
これでシリウスは一人になった。
「行こう、セレナ！」
「ええ！」
ハリーが先に乗り、セレナもハリーの手を借りてその黒い身体に身を乗せると、オニキスは大きな翼を広げ羽ばたかせた。
少しずつ木々が小さくなり奥の方に建物が見え始めた頃、目的の八階の窓に近づいた。
オニキスは器用に窓際まで近づくと、ハリーは腕を伸ばし窓に手をかけた。
「どうしよう……閉まってる」
「大丈夫よ、ねぇペリドット」
呼ばれたペリドットは、セレナの胸ポケットからピョコッと顔を覗かせると、セレナの肩からハリーの肩に飛び移り、腕を伝って鋭い触手を鍵穴に突っ込みカチャカチャと動かした。
カチャン。鍵の開いた音と共に振り返りドヤ顔を浮かべるペリドットに二人はお礼を言うと、古びた窓を開けた。
そこは小さな倉庫のようで、中はがらんともの一つ置いておらず、シリウスが呆然とへたり込んでいた。
「シリウス！」
「ハリー、セレナ！君たちどうしてここに」
「説明はあとよ。ペリドット、鍵を開けて。ジェード、アイツを外へ」
声をかけると、シリウスは目が覚めたように大きく目を開け二人を向かい入れた。
シリウスの疑問は最もだったが、時間がさししまってるハリーとセレナは中に入ると共に指示を出す。
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
