ハーマイオニーの秘密03 ページ31
ハリーは談話室への入口で、トランクを持ってくると言ったセレナを待ちながら考えていた。
まさか自分を毛嫌っているスネイプと、母と幼なじみだったなんて……。
ハリーは両親について知らないことだらけなのにも関わらず、同じように本当の両親が居なかっなセレナは何でも知っていた。
それだけじゃない。
『未来が見えた』という彼女の母親は『未来の改変』を恐れながらも、最後は自分の両親と共に亡くなった。
その意図も……分からない。
悩んでも悩んでも尽きない疑問に頭を悩まされていると、セレナが「お待たせ」と忙しなく寮から出てきた。
「あれ？トランクは？」
「中身だけ取り出してきたの、あとはこの笛でカーネリアンを呼ぶだけよ」
「さぁ、行きましょ」と走り出すセレナに、ハリーも走り着いていきながら思っていた不満をぶつけた。
「セレナは秘密ばっかりだね」
「どうしたの、突然……？」
「君のお母さんの話にしろ、シリウスの事にしろ……もう少し僕たちに相談してくれても良いんじゃない？」
ハリーの言葉に、セレナはじとりとハリーを睨みつけて「私たち離れて過ごしてたじゃない」と不貞腐れた表情を見せた。
「あの時は不確定なことばかりで、まだ『殺人鬼の娘』だったのよ？それに母のことは……本来、あの場で話すことじゃなかったの。でもあまりにもピーター・ペディグリューに腹が立ったから、つい言っちゃった」
言いながら走るセレナはハグリッドの小屋に向かわず道を逸れてピタリと立ち止まると、ポシェットの中から地図を広げた。
「もう少し北東ね」そう呟くと、少し走って森の中に入っていく。
ハリーも同じように森の中に入ると、セレナは少し開けた場所で立ち止まり地面に腕を伸ばした。
すると、セレナの腕からシュルシュルと背中からカサカサと緑と黒の物体が現れた。
「ジェード、ジェット。ここに来たネズミを全て捕まえなさい。決して殺してはダメよ、いい？」
《承知、承知。ネズミ捕まえる》
《任せろ、丸呑みにしてやる》
セレナの言いつけにシャーシャーカシャカシャと音を鳴らしながら答えた二匹は、それぞれ何をすべきか分かったように森の中へ消えていった。
「よく懐いてるね」
「元々、人の言葉が分かる上に人と触れ合ってきた子たちだから、人見知りしないタイプなの」
二匹を見送ると、二人は次に暴れ柳のある中庭へと足を向けた。
「それで、さっきの続きだけど……」
「うん」
「シリウスの無罪が確定したら、全て話そうと思ってたの。マクゴナガル先生からも気になる事を言われたから……」
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
