ハーマイオニーの秘密01 ページ29
「言語道断……誰も死ななかったのは奇跡だ...」
「しかし、これでは立証出来ますまい」
「確かに……こうなっては彼を捕まえるまでは…………」
耳障りの悪い言葉が聞こえ、セレナは目を覚ました。
目線だけで辺りを見渡すと、ハリー、ハーマイオニー、ロンが同じようにベッドに横になっており、セレナのベッドの近くには深刻な顔をしたセブルスと魔法大臣のコーネリウス・ファッジが話し込んでいた。
「……スネイプ先生、シリウスさんとルーピン先生は？」
「っ、それが……」
言い淀むセブルスの代わりにファッジが諭すように言ったその言葉からは、ピーターの逃亡とシリウスの投獄、リーマスの解雇が告げられた。
セレナは顔を青ざめ一通り聞き終えると、震える声で尋ねた。
「どうしてです？シリウス・ブラックが無実だと、学校のみんなも先生方も知っています！それにルーピン先生が解雇なんて！」
「おお、おお……落ち着きなさい。良いかい？証言だけではダメなのだよ、ウィンクルム嬢。ピーター・ペディグリューが生きている証拠にならない。それとルーピン先生が狼人間だと親御さんに知られたようで、解雇するようにと手紙が山ほど来ている」
「そんな……だったら、私のした事は無駄だったんですか？」
悲痛に満ちた言葉だった。
シーツを握りしめた手の上には涙がポツポツと落ち、次第に嗚咽が医務室に響いた。
その声に奥から現れたマダム・ポンフリーが起きた事に気づき、慌てて近寄り大人二人を睨みつけた。
「この子は私の患者です。興奮させてはなりません、出ていってくださいな！」
その時、扉が開き神妙な顔をしたダンブルドアが現れた。
ダンブルドアは一直線にセレナの元に歩み進めると、ポンフリーは彼を睨みつけた。
「ダンブルドア校長も、この子には休息が必要なんですよ！」
「急を要するのじゃ、ポンフリー。スネイプ先生、ファッジもすまんが席を外してくれんかの？」
細められた青い目は、誰の否も受け入れないと言わんばかりだ。
三人が大人しく部屋が消え去ると、ダンブルドアはセレナのベッドの端に座り背を優しく撫でた。
「セレナよ、まだ動けるかね？」
その言葉は、セレナにとって一番の言葉となった。それはまだ、状況を変えられるという意味を持つからだ。
セレナの涙はピタリと止んだ。
「……勿論です、校長」
「よろしい。いいかね、セレナ。時間じゃ、時間が必要じゃ」
ダンブルドアはごく低い声で、しっかりとはっきりと言った。
「シリウスは今、八階のフリットウィック先生の事務所に閉じ込められている。西棟の右から十三番目の窓じゃ。セレナ、決して見られるでないぞ」
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
