ヴォルデモート卿の召使い01 ページ21
「それは、本当か……？」
無口だったシリウスが口を開いた。その声は震え、少しの歓喜に満ちていた。
ハーマイオニーは険しい顔をしながら頷くと、シリウスは顔を両手で塞ぎ膝から崩れ落ちた。
「私のせいだ……私が、ローズの言うことを聞いていれば！こんな事にっ、ならなかった！」
「シリウス、君はローズに何て言われたんだ？」
泣きじゃくるシリウスは身体に力を入れると、無理やり気持ちを落ち着かせボロボロの袖で顔を拭って言った。
「『秘密の守人は必ず貴方がやりなさい』」
「待ってくれ！じゃあ……君が守人をしたんじゃないのか？」
「ああ。確かにジェームズに頼まれたが、それだと奴らにバレバレだからと、愚かな私は、裏切り者のピーターを薦めてしまった！」
ハリーは、シリウスの話を聞くなりロンに詰め寄った。
ロンは憎しみに震えるハリーの姿を目にして身を震わせたが、スキャバーズを守るためにと片足で後退りした。
「ロン、話は聞いてただろ？そいつを渡してくれ」
「こいつは僕のネズミだ！ハリー、騙されてるんだ！」
ハリーは問答無用にネズミを掴む両手に手を伸ばしたその時、ミシリミシリとこちらに近付く音が聞こえてきた。
その軋む音は扉の前で止み、一つの静寂を落とした後、扉が開かれた。
「スネイプ先生！？」
「スネイプ！？」
誰もが登場した人物に驚いた。
その驚く様をじっとりとセブルスは見渡すと、シリウスを軽蔑するように睨みつけた。
「バカにつける薬は無いとはこの事か……」
「あ？」
「ローズも貴様の姿を見て嘆くだろう。彼女の最大の汚点……」
「黙れスニベルス！！」
セブルスに掴みかかろうとするシリウスをリーマスが慌てて間に入り止めた。
しかしセブルスもその口を閉じることをしなかった。
「そうして罪なき者を罠にはめる愚かさは、あの頃と変わらんようだ」
「君も黙ってくれ！セレナが君たちのこんな姿を見たら失望するだろう！」
「もう見てるわよ」
リーマスの叫びも虚しく、セレナは小さく息を整えながら一部始終見ていた。
その目は完全に呆れ返っていたが、怯えたロンと静観しているハーマイオニー、そして怒りを目に宿したハリーを見て、セレナは気を取り直すために走って乱れた前髪を整えロンにゆっくり近づいた。
「ロン、貴方の友人を疑いたくない気持ちはわかるわ。だから逆に考えましょう。今からスキャバーズの無実を証明するのよ」
「どういう事……？」
震える声でセレナに尋ねるロンの目は酷く脅えていた。
それを安心させるようにロンの頭を優しく撫で昔話でも語るかのように言った。
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
