猫、ネズミ、犬02 ページ19
セレナに『お願い』をされた僕たちは、ハグリッドの小屋にいるスキャバーズを捕獲すると、何故か逃げ出したためロンとハーマイオニーと共に追いかけた。
やっとの所でスキャバーズを再び捕獲すると、途端にロンは
残された僕とハーマイオニーは、セレナに場所を伝えるのがやっとで、太く荒ぶる幹を避けるばかりでロンを追い掛けられずにいた。
その時、突如として現れたクルックシャンクスのお陰で、荒れ狂う幹は静まり暴れ柳の中にいるロンを見つけるため、暗い幹の中を進んだ。
ハーマイオニーに『叫びの屋敷』だと告げられた中を杖の明かりだけで進んでいくと、扉の開いた階段下の部屋にロンがいた。
足が折れ、無事とは言い難いがスキャバーズを握りしめ隅で縮こまっている所を駆けつけ安心していると、ロンが震えた指で一点を指差した。
「犬じゃなかった……アイツが犬なんだ。あいつは『
振り向いたその先、肘まで垂れたもじゃもじゃの汚れた髪に、暗く落ち窪んだ眼窩の奥の目がギラギラしているのが見えなければ死人と間違えるほど痩せこけ、まるで髑髏のような人が立っていた。
「『エクスペリアームス』」
ロンの杖を僕たちに向け唱えると、杖が宙を舞い男の手の中に納まり男はニヤリと笑みを浮かべた。
シリウス・ブラック……両親を犠牲にした張本人だ。
「君なら友を助けにくると思った。君の父親も私のためにそうしたに違いない。君は勇敢だ。先生の助けを求めなかった……ありがたい、その方がずっと事は楽だ」
なるほど。セレナはこの時を待っていたのか……。
『真犯人を捕まえる』セレナの言葉が頭の中で反復し、僕の体を動かした。
「ハリー、だめ！」ハーマイオニーとロンは僕の腕を必死に掴み先に進むのを静止させ引き戻したが、僕は聞きたいことが山ほどあった。
血が煮え滾るように、頭が沸騰するように熱くなった身体は渇望していた。
「答えろ、シリウス・ブラック……」
僕の目には『両親の仇』で『彼女の父親』が映っていた。
どっちが真実か、僕には知る権利がある……！
「十二年前、何があったのか答えろ！！」
叫ぶと共に、きぃと音を立て古びた木の扉が開いた。
「それは僕も知りたい話だよ、ハリー」
「ルーピン先生！」
突如として現れた親しい人物に、僕とロンは驚きを隠せなかった。
ミシミシとゆっくりと現れてはシリウス・ブラックの前に立ち対峙するその姿に、僕は目の前が真っ暗になった気がした。
もしかしてルーピン先生は……僕たちを裏切った？
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
