クィディッチ優勝戦06 ページ13
喜びを分かち合いながらチーム全員で地上に降り立つと、深紅の応援団が柵を越えて波のようにフィールドになだれ込んだ。
選手は雨あられのように背中を叩かれ、皆はあっという間に肩車され、高くなった視界から見える景色は、普段は見られない色んなものを見せてくれた。
狂ったように飛び跳ねる普段真面目なパーシーや、オリバー顔負けに大泣きするマクゴナガルは寮旗で涙を拭っていた。
大泣きするハグリッドの背を撫でながらも勝利を分かち合うリーマスに、遠くの影からひっそりと潜む黒い犬は飛び跳ねちぎれんばかりに尾を振っていた。
そして、ロンとハーマイオニーは潤んだ目と共に優しくハリーとセレナを見つめていた。
同じく微笑んで優勝杯を持ったダンブルドアと共に……。
多くの歓声と共に優勝杯を受け取ったオリバーは、しゃくりあげながらセレナとハリーの前に突き出した。
「二人がチームに入ってくれなかったら...きっと、俺はっ、これを手にすることは出来なかっただろう。……ハリー、セレナ、ありがとう！」
ハリーとセレナは顔を見合せ二人で手に取ると、それを天高く掲げた。
空は青く澄み渡り、キラキラと輝いていた。まるで、世界がこの時を望んだ様に思えるほどに……。
ハリーは横目でセレナの横顔を見た。
涙の跡があるもののその表情は晴々としていて、深い蒼の瞳も涙のせいかキラキラと輝いていた。
スニッチを追いかけている時、ブラッジャーが迫り来る音かわ聞こえてきて確実に『当たる』と思った。
避けようかと一瞬思ったが、目の前を飛ぶドラコは僕よりもスニッチに近付いて今にも取られそうだった。
諦めたくなかった。
ブラッジャーにぶつかられてでも、スニッチを手にしたかった。
けれどその時、ブラッジャーと何かがぶつかる音がすると同時に、セレナが僕の名を叫ぶ声がした。
「ハリィィイイ!!」
きっとセレナがブラッジャーを飛ばしてくれたんだ。
瞬時にそう思ったのは、ただ単にセレナが近くにいたからじゃない。
今までだってセレナは僕を何度も、何度も助けてくれた。
セレナのその声に応えたいと、僕は強く願った。
届け……届け！……届け！！
いつしか僕はドラコに並び、追い抜かしていた。
必死に伸ばした両手は、金色をしっかりと勝利を掴みセレナに見せつけるように天高く掲げる。
ワッと爆発でも起こした中のような歓声が上がった。
珍しく茫然としたセレナに近付き手を広げると、セレナが飛び込んできて僕を抱きしめた。
そんな彼女を抱きしめ返す。
ーーーああ、今なら世界一素晴らしい
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
