スネイプの恨み02 ページ2
セレナは、空から遠ざかるように塔の七階から真っ逆さまに落ちていった。
まるでニンバスに乗って急降下しているように風を裂く中、蠢く黒……ディメンターはそんなセレナに気付き、『ブラックの血縁』であるセレナを襲おうと波のように押し寄せてきた。
これこそ、セレナの『実験』の目的だった……。
「来なさい、
その言葉通り、ディメンターの波はセレナを襲い飲み込んだ。
しかし、その時、その隙間をくぐりぬけるように赤く煌びやかな鳥が一羽、瞬く星空に向かって飛び出した。
その鳥はビュンビュンと風を切り、元いた場所へと戻るかのようにグリフィンドール塔の窓の開いた七階へと羽ばたかせた。
すると、窓の傍で全身を震わせ泣いている人影が見えた。
鳥は遠慮なく部屋へと入ると、泣いている栗色の少女に向かってピィッと鳴いた。
「不死、鳥……？」
泣いて赤くなった目と、ブルーの瞳が交わった。
その瞬間、鳥の姿は人の形を織り成し、みるみると見知った姿へと変化していった。
「ハーマイオニー、泣かせてごめんなさい」
「セレナ……？本当に、セレナなの？」
驚き目を丸くさせたハーマイオニーがぺたぺたとセレナに触れると、「博識な貴女なら、これが何なのか分かるはずでしょう？」と愉しげにセレナは笑った。
ハーマイオニーは、愉しげに口元を歪めるセレナに呆然としながらも一つの答えを導き出した。
「『
「正解よ、さすがハーマイオニーだわ」そう言って抱きしめられた温かさに、ハーマイオニーは次第に顔を歪め再び涙を流した。
「バカ！本当に貴女って人は！死んだのかと思ったじゃない！」
「ごめんなさい、ハーマイオニー。後で何度でも怒られるから、実験の成果だけ見てもいいかしら？」
「こっちよ」とハーマイオニーを引き連れて、先程落ちた窓から再び顔を覗かせ下を見る。
そこにはセレナの姿を探すディメンターが、散り散りにさまよっていた。
「どういう事か説明して。じゃないと一生許さないわ」
「わかったわ」
目尻を吊り上げセレナを睨むハーマイオニーに、セレナは苦笑しながらトランクへと案内した。
セレナはカモミールティーを二人分用意してソファに横並びに腰かけると、「ハーマイオニーにどこまで話したかしら？」と一口飲んでから話し始めた。
「ハーマイオニーは、ポッター家襲撃事件でのシリウス・ブラックについて何処まで知ってるの？」
「確か、ブラックが裏切ってピーター・ペディグリューとマグルを十数人殺害し、ハリーのご両親を裏切ったのよね」
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
