スネイプの恨み01 ページ1
ロンが襲われた夜、結局ブラックは捕まらなかったが次の日からの城の警備は厳重になった。
先生が総出で穴という穴を封じ、出入口にはブラックの写真を大きく貼り付け、カドガン卿をクビにし警備付きで太った婦人を復帰させるという対策を打った。
ただ一つ、四階の隻眼の魔女像は誰にも知られていないようで警備一つ無かった。
それにはハリーも心配していたが、ロンが「店に侵入したら、その噂が耳に入ってる」と言って落ち着かせた。
そんなロンは、あの夜からにわかに英雄となった。いつも注目を浴びるハリーやセレナでなく、自分に注目を向けられたのが嬉しかったようだ。
ロンは聞かれれば、誰にでも嬉しそうに事細かに語った。
「ーーーこーんな、長いナイフを持ってた。刃渡り三十センチはあったかな？それでーーー」
セレナはその言葉を聞く度、パッドフットの咥えていたナイフを思い出した。
あの夜、誰にもみられないよう陰に隠れてナイフを確認すると、ロンの証言通り刃渡りが三十センチ程あった。
それに加え、ローズウッドの柄に『Ｖ』と彫られていて、セレナは慌ててトランクの中へと確認しに行くと歯を強く食いしばった。
「……一本無くなってる」
トランクの存在を知っている大人は、セブルス以外居ない。
あのパッドフットがシリウス・ブラックの飼い犬だったとして、冬休み中に彼の存在を一切見なかったし、そんな簡単にしつけられるはずも無い。
セレナは色々と考えながらも、ただ一つ、確信めいた可能性を考えていた。
その可能性を確かめるため、セレナはグリフィンドール塔の自室の窓を開け腰掛けた。
闇夜を覗き込むと、城の出入口に黒が蠢いている。
セレナは身体を返し、足を空中へ放り出したその時、誰かが息を飲んだ声が後ろから聞こえた。
「セレナ、貴女、何してるの」
「ハーマイオニー……んー、ちょっとした実験をしようと思って」
「実験？どんな実験？」
物凄い剣幕で詰め寄るハーマイオニーに、これは後で説教受けるわねと思いながら、「先生に言わないと約束してくれるなら教えてあげる」とセレナは微笑んだ。
その異様さにハーマイオニーは一時口を噤むも、何か決心したように首を縦に降った。
セレナはそんなハーマイオニーに声を上げちゃダメよと一言言って、身体を外へと投げ出した。
「っ！！」
ハーマイオニーは慌てて窓の外を覗き込んだ。
闇の中で蠢く黒い影を見ながら、こんな事なら頷くんじゃ無かったと震える手で口を押え後悔した。
落ちた涙は宝石のように、きらきらと輝きながら闇へと消えた。
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ルーエ(プロフ) - レンさん» 早速読ませて頂きました！全然解釈違いなんかじゃありません！！とても楽しめました！ずっとずっと応援させて頂きます！！ (1月24日 23時) (
レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、遅くなりましたがリク小説出来ました！だいぶ解釈違いで申し訳ないですが、お楽しみ頂けたらと思います！これからも応援よろしくお願いします！ (1月24日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - 返信遅くなってしまいごめんなさい！！リクエスト快諾本当にありがとうございます！！これからもレンさんの作品を読み続けたいと思います！ (12月31日 0時) (レス) id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ルーエさん» ルーエさん、コメント＆リクありがとうございます！私の方こそ解釈違いになるかもしれませんし遅くなると思いますが、是非とも書かせて頂きます！読んでいただいてる方々に喜んでいただけるような作品を作れるように頑張ります！ (12月30日 23時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
ルーエ(プロフ) - リクエストなのですが、番外編として独占欲が強いハリーとの恋愛描写を読みたいなと考えておりまして……。ご検討お願いします。初コメントなのに厚かましくて申し訳ありません！！解釈違いや書くのが嫌であれば全然無視してもらっても構いません！ (12月29日 22時) (レス) @page50 id: 69c4e7e541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年10月18日 20時
