コーネリウス・ファッジ04 ページ43
セドリックの言う通り、グリフィンドール寮に戻るとウッドが打倒ハッフルパフと叫びだし、次の日から毎晩練習することになった。
天気もカラッとしておりクィディッチ日和の日々が続き、連携も上手くいってるように感じた。
さらにハリーはシーカーとして、セレナはチェイサーとして出場する事になり二人で喜びを分かちあった。
《バジリスク》と思わしき声も聞かない、仲違いもない、クィディッチの連携も完璧...！
セレナにとって安寧の日々を送り試合が控えた前日の夜、談話室でハリーと別れ少しソファで寛いでいると、バタバタバタとまるで転げ落ちるように階段を降りてきたハリーと目が合った。
「一体どうしたの？」
「セレナ、大変だ！日記が無くなった！」
「なんですって？」
セレナはハリーを下に残して階段を駆け上がると、そこにはハリーのゾーンだけグチャグチャになった部屋が広がっていた。
怯えるネビルと驚愕するロンを横目にセレナはスタスタと部屋の中に入り、ズタズタになったマントや中身がひっくり返った引き出しを凝視した。
「誰が一番最初に発見したの？」
「ぼ、僕だよ。僕が入った時にはもうこんな状態で...」
弱々しくネビルが手を挙げると、セレナは「そう...」と短く返すと杖を振った。
破られた紙は元通りになり、ベッドの上に撒かれた本や手紙は引き出しの中に引き込まれ、ビリビリになったマントは元の状態に戻った。
「ありがとうセレナ」
「ええ、とりあえずハリーは明日の試合に集中して。細かいことは明日の試合が終わってからよ」
嫌な予感がする.....。
セレナは母からの手紙に書いてあった《赤毛の少女》の文字を思い出し、拳を握りしめた。
そうして迎えた、ハッフルパフとの試合当日。
セレナはハーマイオニーにいつものように髪を梳かして貰いながら、昨夜あったことを伝えた。
「ーーーだからハーマイオニー、同じグリフィンドール生だからって無闇に二人きりにならないで」
「わかったわ。それとクリスマスカードに書いてる通り、貴女から貰った手鏡も肌身離さず持っておくわね」
嬉しそうに微笑むハーマイオニーに「絶対よ」とセレナは抱きしめた。
それでも不安が消えることは無かった...。
そしてその不安は更に酷くなった。
大広間で四人揃って食事を終え、箒を取りに行こうとハーマイオニーとロンと別れようとした時、あの不吉な声が聞こえてきたのだ。
《今度は殺す...引き裂いて...八つ裂きにして...》
ハリーが突然叫び出し、セレナは耳を塞ぎしゃがみ込んだため、ロンとハーマイオニーは驚いて二人のそばから飛び退いた。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (2023年5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (2023年5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (2023年5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (2023年4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
