ポリジュース薬03 ページ25
クリスマス休暇がやってきた。
セレナはこの日から毎日図書館へと通い詰めた。
朝早くから夜遅くまで、時には部屋で透明薬を作ってはそれを使って閲覧禁止ゾーンへと立ち寄り、マダム・ピンスの目を盗んで本を読んだ。
セレナはあるものを探していた。
人やゴーストを石にし、蛇のような声を出す《何か》を...。
そんな中、ドラコからの手紙が届いた。
内容は至ってシンプルで、クリスマスの夜にスリザリン寮に来るようにとの事だった。
セレナは突然のお誘いに、もちろん喜んで返事を書いた。
ついでに手渡しでクリスマスプレゼントが渡せると思い、ラッピングに気合を入れた。
そしてクリスマスイブ...。
セレナは漸く今回の騒動の根源だと思わしきものを見つけた。
「もしかしてこれかしら...。目からの光線が致命的であり、間接的だと石化する。更に異常なまでに強力な毒牙を持つ……《バジリスク》」
魔法生物が描かれた分厚い本の中に答えはあった。
セレナはその本を食い入るように見つめると、被害にあったもの達の状態を思い出した。
水溜まりに、焼け焦げたカメラに、ゴースト...。
直接見なければ死なないとしたら、この三つを通して見てたから...。
そしてほとんど首なしニックが固まったのは、ゴーストだからだとしたら…？
辻褄は合う...。でもバジリスクの単独犯だとしたら、最初の事件の文字は？
そもそも今まで大人しくしてたバジリスクが、何故今期で目を覚ましたのか...。
セレナは穴が空くほどバジリスクの絵を見つめたが、答えが出てくるわけでもなく本を棚に戻した。
「とりあえず、皆にバレないように警告しなくちゃいけないわ...」
セレナはそう呟くと、図書室を出た。
...そして訪れたクリスマス。
セレナは誰よりも先に起きて、プレゼントを贈ってくれた友達のみにプレゼントを返した。
その数は昨年とガラッと変わって数個ほどしか無かったが、逆に言えば《真の友》とも呼べる者が誰だか分かってセレナは笑みを浮かべた。
「ウィーズリー夫妻からとグレンジャー夫妻から...。こっちはニュートさんからと、ダフネ、アンソニー、ロルフ...」
色とりどりの包装紙を開け、中からお菓子やティーセットが出てくる中、唯一ニュートからのプレゼントは一風変わったものが送られてきた。
「これ...《鰓昆布》だわ！！しかも二枚あるなんて...」
セレナのテンションが段違いに上がった。
基本的に地中海に存在する《鰓昆布》は希少価値こそあまり無いが、取りに行くのが困難であるため高値で売られていることが多い。
そんな高価なものをプレゼントしてくれるなんて...。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (2023年5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (2023年5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (2023年5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (2023年4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
