ポリジュース薬02 ページ24
「君がそうすることによって救われる者も居るじゃろう。ただし、そんな君を見て酷く悲しみにくれる者もおる」
心当たりは無いかね、そう問われセレナは首を横に触れなかった。
緑の瞳がセレナの脳裏をよぎる。
「君はローズに似ておる。その優しい心も友達思いなところも...。しかし、それは時に友を傷つける……セブルス、あの子もそうじゃ」
優しく薄いブルーの瞳がセレナを映した。
彼にセブルスの名を出されたセレナは、弱々しく諦めたように笑った。
「もう
「何とも業の深い呪いじゃの」
「ええ、本当に...。だから、
セレナの願いは聞き入れてくれた。
彼はきっと何でもお見通しなんだろう。だからセレナの我儘にも簡単に頷いたのだろうと思った。
学校内は二人も一気に襲われた上に、ゴーストであるほとんど首なしニックも襲われたとあって《ゴーストさえも倒せる力のある者》を恐れてクリスマス休暇に残る同学年は、ハリーたち三人とドラコ、クラッブとゴイル...そしてセレナのみとなった。
セレナが安堵したのも無理はなかった。
自分自身で撒いた種であろうと、影でコソコソと言われるのは精神的に参っていたからだ。
そんなセレナにとって色褪せた毎日に、束の間の息抜きとなったのは意外にもフレッドとジョージだった。
「おやおや、これはこれはスリザリンの継承者様！」
「お前たち、畏れ多いぞ。継承者様のお通りだ」
楽しそうに笑いながら、大袈裟なまでに深くお辞儀をしたりする二人に、セレナは思わず吹き出し笑いそうになった。
パーシーはそんな二人を叱りつけるが何のその。
そんなパーシーさえも押し退けて「牙を剥き出しにした召使いとのお茶会の時間になるので《秘密の部屋》にお急ぎなのだ」と宣った。
フレッドがクックッと笑いながら拳をマイクに見立てて、談話室の一人がけのソファに座るセレナに突き出す。
「では王子、次は誰を襲いになられますか？」
「えー、じゃあ...あ、ねぇこの前襲われた子ってどこの寮生？」
「確かハッフルパフだ」
ジョージが答えると、セレナは足を組み優雅に微笑んだ。
その姿はまるで悪役令嬢...。
「じゃあ次、レイブンクローかスリザリンね。
...って、グリフィンドール生襲われすぎじゃない？」
悪ノリし過ぎたら、後ろからハーマイオニーに頭をはたかれた。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (2023年5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (2023年4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
