壁に書かれた文字04 ページ7
「じゃあ、セレナ...君も？」
「そうね。昔、義父に酷く怒られたから...すっかり忘れてたわ」
肩をすくめると、ハリーは安心していいのか微妙な顔をしてそっかと頷き、再び寮へと歩き出した。
「ハリー。ノットの言う通り、これがもし《
「でも、僕達はやってない！」
「それを信じてくれる人が、今回はどれだけいるのかしら？私はーー」
セレナは一年前の《大減点事件》で、同じ寮生が、他の生徒たちがハリーたちにどれだけ酷い態度をとったのか、身に染みてわかっていた。
「ーーいないと思うわ」
セレナの真剣な目に、ハリーはただ頷くしか無かった。
ハリーもまた、理解っていたからだ。
「…でも、そうね。私たちの親友たちには話してもいいかもしれない」
太った婦人の肖像画に合言葉を唱えたセレナが言った。
ハリーもその提案に賛成だったのか頷き、セレナの手を取った。
「僕達は一人じゃない。ロンとハーマイオニーなら信じてくれる。絶対に」
ーーーあれから数日が経った。
あの日、談話室で待っててくれたロンとハーマイオニーに何があったのか、また自分たちが《
そこから、ロンがビルから聞いたという《秘密の部屋》の話を持ち出し、ハーマイオニーが思い当たる文章を読んだことがあるのか思い出そうと何冊もの本を読み漁った。
校内はというと、フィルチが事件現場で犯人を待ち構えたり壁の文字を消そうと躍起になっている姿を見るため、あの時の事件が常に話題に上がったし、ロンやハーマイオニーと同じ考えを持つ人が居るのか《ホグワーツの歴史》といった普段借りられることの無い分厚い本が、二週間も貸し出されていたりと誰しもが今回の事件に興味を持ったようだった。
その中でもジニーは猫好きだったのか酷く衰弱し、彼女の兄弟たちは心配で声をかけるも誰も彼も口下手なのか、元気づけるのに失敗に終わっていた。
中でも酷いのはロンで「犯人は学校があっという間に捕まえるさ」と励ましながらも、最後は「犯人は追い出される前にフィルチを石にしてくれればいい」と言うものだから、震えたジニーがセレナに助けを求めその度セレナに頭を叩かれていた。
……そしてセレナは今日、一人で校長室の前に来ていた。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (2023年5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (2023年4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
