重大秘密の日記04 ページ33
「何が起こってるの？」
「バレンタインらしいわ」
セレナと同様昨夜のクィディッチの練習のし過ぎで遅れてきたハリーは、状況が掴めないままセレナの隣に座った。
ハリーもこの大広間の仕様に唖然としていると、セレナの言葉で納得したようだった。
上座にいるロックハートは、これまたけばけばしいピンクのローブを靡かせて嬉しそうに笑った。
「バレンタインおめでとう！今までのところ四十六人の皆さんが私にカードをくださいました。ありがとう！ええ、私、皆さんをちょっと驚かせようとこのようにさせていただきました。……しかも、これだけではありませんよ！」
ロックハートがパンパンと顔の横で手を叩くと、玄関ホールに続く扉から無愛想な顔をした小人が十二人ぞろぞろと入ってきた。
しかも、ただの小人じゃない。勿論ロックハート仕様、背中に金色の翼を生やしハープを携えた小人たちだ。
「私の愛すべき配達キューピットです！！」
キラリと白い歯を見せつけるロックハートに、セレナは頭痛で頭を押えながら「小人に襲撃されればいいのに」とボソリと吐いた。
聞こえたハリーが横で吹きだした。
「今日は学校中を巡回して、皆さんのバレンタインカードを配達します。そして、先生方の中にもこのお祝いムードに嵌りたいと思っているはずです！スネイプ先生には《愛の妙薬》をフリットウィック先生には《魅惑の呪文》をご教授してもらってはどうでしょう！」
どうでしょうじゃないだろ！！と大半の生徒と先生方は心の中で叫んだことだろう。
このロックハートによる演説によって午前中の授業は遅れに遅れ、午後の授業も遅れてスタートした。
その頃には既に、先生や生徒はクタクタになっていた。
授業など関係ないとばかりに、小人はカードを与えられた先生や生徒を引き止めカードの中身を音読した。
逃げようとすれば、服や鞄を引きちぎるくらいの恐ろしい力で引き止めらるため、泣く泣く小人に付き合わなければならなかったのだ。
特に、ハッフルパフのモテ男と噂される《セドリック・ディゴリー》は可哀想だった。
朝からずっと小人に愛を囁かれているのだ、昼食時に見かけた時は顔がすっかり窶れていた。
「おかしいわ...」
「突然どうしたの、ハーマイオニー？」
「セレナ、貴女にカードが来ないことよ」
午後の授業である呪文学を学びに《妖精の魔法》に向かっている時の事、ハーマイオニーが真剣な顔で発した言葉にセレナは呆れ、ハリーとロンは確かにと顔を見合せた。
「当然よ、だって私はまだ《継承者》だって思われてるわけだし...それにーーー」
セレナが話していると、小人が階段下から勢いよく登ってきた。
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レン(プロフ) - 葵さん» 葵さんコメントありがとうございます！コメント頂けるだけで励みになります✨️GW明けたので更新頑張っていきます！ (5月8日 7時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とっても面白いです！更新頑張ってください！（文章短くてすいません） (5月6日 20時) (レス) @page34 id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます！これからも執筆頑張ります！！ (2023年5月1日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
みー - むちゃくちゃサイコーです！ (2023年4月29日 20時) (レス) @page32 id: 3d403f2132 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！出来るだけ違和感が出ないようにと心掛けてるので嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2023年4月24日 6時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2023年3月18日 7時
