ハンガリー・ホーンテール02 ページ47
「でも、どうしてハーマイオニーなの？」
「それは……」
クラムは頬をほんのりと染めてモゴモゴと口篭り数秒、意を決して発した言葉は「可愛いから」だった。
セレナはその答えに分かってるわねと言いたげに頷くと、ハーマイオニーがどんなに勤勉で優しい人なのか伝えては、最後に「よく図書館に来るわよ」とだけ伝えた。
すると次の日から、クラムはよく図書館に現れるようになった。
ただし、セレナ達が図書館に現れても声を一切かけず、ただ遠くの方からジッと本越しにこちらの様子を伺っているだけだった。
さらに困ったことに、ハーマイオニーはクラムが図書館に現れることを良く思っていなかった。
というのも、クラムはモテる。つまり図書館に彼が現れると女生徒たちが色めき立ち、少し騒がしくなるのだ。
ルールを重んじるハーマイオニーにとっては、図書館で騒がしくすること、またその原因に対して少し嫌悪感を抱くのだ。
「皆が夢中なのは、あの人が有名だからよ！『ウォンキー・フェイント』とかなんとか言うのが出来ない人だったら、みんな見向きもしないのに……」
「ハーマイオニー『ウロンスキー・フェイント』よ。それに、彼はクィディッチのプロなの。出来なくてもきっと騒がれてるし、騒がれる彼のせいじゃないわ」
これがセレナに出来る精一杯のフォローだった……。
少し複雑な人間関係が渦巻く日々が経ち、３年生以上の生徒に、第一課題が行われる週の前の土曜日に、ホグズミード行きを許可された。
セレナたちも例外ではなく、気晴らしも兼ねてホグズミードに行く話をしていた。
「ロンの事はどうする気？」
「ああ……その事……」
セレナは、ハリーの口からロンの名前が出たことに驚きながらも、ハーマイオニーを見ると頬をほんのり赤く染めていた。
ハーマイオニーの心境は分からないが、きっとロンを思っての事だということは分かった。
「『三本の箒』で、私たちが出会うようにしたらどうかと思って……」
そう言ったハーマイオニーの思案に、ハリーはぶっきらぼうに「嫌だ」と首を横に振った。
ハーマイオニーはどうしてとハリーに訴えかけるが、ハリーは頑として首を縦に振ることは無かった。
きっとハリーは、ロンの曲げない態度に対し拗ねたに違いない。ハリーは意外と頑固なところがあるのだ。
堂々巡りをしているハリーとハーマイオニーに、セレナはだったらこうしましょうと手を叩いた。
「私がハリーと一緒にホグズミードに行くから、ハーマイオニーはロンと行ってあげて。もし何か言われたら合流したらいいもの。ね？」
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れい - 『ハリーポッターと終末の子 11』お疲れ様でした！空いた時間があれば「これ読むか！」となるぐらい大好きで、マジでいつも読んでいます！コメントしすぎでウザかったら、本当にごめんなさい！でもそれぐらい大好きなんです！『終末の子 12』でも、お世話になります！ (4月16日 15時) (
レス) @page50 id: d760ec90d4 (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - こちらこそ丁寧に対応していただきありがとうございます！これからも陰ながらですが応援させていただきます！ご自分のペースで無理せず頑張ってください！！（返信ご無用です！） (4月14日 20時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - Tumuさん» Tumuさん初コメありがとうございます！こちらのミスでupされてなかったようです。大変申し訳ございません。それと、教えて頂きありがとうございました！またご指摘ありましたら、お気軽にお声掛け頂きたいです！ミスの多い私ですが引き続き応援よろしくお願いします！ (4月14日 13時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
Tumu(プロフ) - コメント失礼します！はじめまして、毎日更新楽しみにしています！私のスマホのバグてかだったら申し訳ないんですけど、｢杖調べ04｣って更新されてますか？？私の画面だと3の後に5なので…もし私の間違いでしたら本当に申し訳ありません！これからも頑張ってください！ (4月13日 15時) (レス) id: db34b7de60 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - れいさん» れいさん、コメ＆ご指摘ありがとうございます！読んで頂いた方に不快な思いをさせてしまいこちらこそ申し訳ございません。自分でもよく分からない間違いに思わず笑ってしまいました笑また見つけたらお気軽にお申し付け下さい！ (4月13日 8時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2024年2月27日 7時
