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九と四分の三番線01 ページ16

「あの頃からもう五年か...」


《キングスクロス駅 九と四分の三番線 十一時発》そう書かれた切符を手にして、セレナはコンパートメントの中で一人、ホームをぼんやりと眺めていた。

そこにはちらほらと家族が別れを告げたり、抱きしめあったりしていた。
しかし、セレナの目には五年前に一度、セブルスに連れていってもらったあの時の景色が写っていた。

セブルスが休暇に入った時、ワガママを言って機関車を見せてもらったことがある。
本当はただ、セブルスと共にどこかに行きたかっただけだなんて、彼は知っているのだろうか...。




懐かしさに身を馳せていると、ガラリとコンパートメントの扉が開いた。
そちらを振り向くと、見覚えのあるくしゃくしゃの黒髪に緑色の瞳をもつ少年が笑みを浮かべて立っていた。

「ごめん、ここしか空いてなくて...入っていいかな?」
「ハリー!もちろんよ。またマグルでの話を聞かせて?」

セレナは気前よくハリーを迎え入れると、ハリーは嬉しそうに向かいの席ではなく隣に座った。

「聞いてよ、セレナ。さっき、九と四分の三番線を探してた時に駅員さんに聞いてしまったんだけど...」
「確かに、初見だとホームの場所わかんないよね」
「そうなんだ。それでこの前手紙で、そういう場所があると認知しなければ魔法界に入れないって書いてたでしょ?」
「そうね。だから魔法界があると子供を通して知った親たちは、こうやってこのホームでお見送りが出来るのよ」

再びチラリと窓の外を見ると、赤毛の家族が別れを惜しんでいた。
仲睦まじく兄妹で話していたり、母親とハグを交わしていたりしている。

「うん。でも僕、駅員さんに話しちゃったから、バレちゃったらどうしよう...」
「そういう事!大丈夫よ、ハリー。マグルは魔法に憧れはするけど、本当に存在してるなんて思いもしないから」

心配そうに俯くハリーに、セレナは優しく声をかけた。
現に、魔法界に突然入ってきて驚いてるような駅員も見当たらない。
ハリーはセレナの言葉に安心しきったように息をついた。

もうすぐで出発する、そんな時、再びコンパートメントの扉が開いた。

「ここ空いてる?他はどこもいっぱいなんだ」

先程眺めていた赤毛の家族の一人であろう少年がそこに立っていた。
ハリーとセレナは互いに顔を見合せたあと、頷き彼を受けいれた。

九と四分の三番線02→←番外編02(ハリー視点)



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レン(プロフ) - 潤華さん» 潤華さん、初コメありがとうございます!お褒めの言葉嬉しいです☺️引き続き、応援よろしくお願いします! (2月5日 7時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
潤華 - とっても面白いです!!!♡♥ (2月4日 20時) (レス) id: 9eceefbc71 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - カケオレさん» コメントありがとうございます!この時代にもニュートが居たので是非からませたいと欲望が出てしまいました笑今後も出てきますので楽しみにしててください! (2023年3月20日 21時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - ニュートが出てきた瞬間叫んでしまいましたよ (2023年3月20日 7時) (レス) @page11 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - †NANA†さん» ご指摘ありがとうございます!遅ればせながら修正致しました(^^) (2023年2月10日 20時) (レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レン | 作成日時:2022年7月3日 9時

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