【山田三郎】守ってあげたいだけ。

７５step ページ30

お風呂に浸かって今まであの人との生活を思い出していた。


身体に付けられたたくさんの傷跡
そして、いつ付けられたのか分からないキスマーク

たぶん、私が寝てる時にしたんだろう。
　幸いな事に、腕、太もも、首と。見えるところに付けていた。

見えないところに付けられたほうが嫌だし。


問題はこれを三郎達に言っていいか、だ。
　警察の人には話したけど、この人たちに言っていいのかな。

幻滅、とか…、されないかな…。


ぎゅっ、と膝を胸に近づけるようにして足を抱えた。


貴方「三郎…」


三郎に抱きつけた。
　三郎の温もりに本当は離れたくなかった。

でも、離れなきゃお風呂入れなかったからなぁ…。


貴方「ふふっ」


上がったらまた抱き着こうかな、なんて。

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