絶 ページ2
A side
ただ、死にたいと思って生きていた。
無駄に呼吸して、無駄に世界を呪って。
死んじゃっても、誰も困らないとか。
寧ろ、誰かが幸せになるんじゃないかとか。
とにかく、私には生きる価値がなかった。
無関心な両親と、物として扱うクラスメート。
ストレスをぶつけてくる担任。
(ちょっと、寒いな。)
お気に入りの無地のパーカーを羽織って、誰もいない、街灯で照らされた橋を眺めていた。
ここは都会だから星は見えなし、今日は新月らしいから月すら顔を出さない。
まるで、私の死は誰にも歓迎されないようで。
そっちに逝っても、誰も喜ぶ訳ないか。
手すりに手をかけて身を乗り出そうとした。
「ちょい君!何やっとん!?」
知らない声が、聞こえた。
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夜浮ヶ(プロフ) - ゆうかなさん» 続編は一応は予定してますよ!面白いと言って頂きありがとうございます! (2020年6月11日 22時) (レス) id: 4d321ac4cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうかな - 面白くてシリーズ全部見てしまいました!うらたさんのやつは続編とかないのでしょうか?どうなったのか気になり過ぎて夜しか眠れません!wwこれからも頑張って下さい!応援してますp(^_^)q (2020年6月11日 10時) (レス) id: 6ae1f76c83 (このIDを非表示/違反報告)
夜浮ヶ(プロフ) - ナタデココナッツさん» ありがとうございます!進めてください!w (2020年6月1日 6時) (レス) id: 4d321ac4cd (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココナッツ - 今作も読ませて頂きました!少し感動しました!友人に進めときますw (2020年5月31日 22時) (レス) id: 89a8ed47fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜浮ヶ | 作成日時:2020年5月31日 17時