叫び(シェアハウス) 2 (ページ19)

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失神、目覚めページ19

翔side

話し終わってからの記憶が無い。
目を開ければ、椅子に座って腕組んで寝てる智くんが居た。シルクは自分の部屋にいるか、もしくはモトキ達とゲームしてるか
物音がすれば智君は起きる…
起き上がりたいけど、体が重くて思う様に行かない。それにイラつき布団を強く握った。

…グシャッ…
智「んッ？…アッ！翔くん！…起きた？」

起こしてしまった…

「ごめっ…」

智君の優しい声に俺の心は癒されていった。
時間が経たなきゃ泣けない…なんて思ってたけど
貴方の優しい声に俺の心は動かされる。

智「し、しょっくん？…」

…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…

「ごめん…でも、涙が止まらないんだ。」
智「うん、泣いていいよ。沢山泣きな？」
「ごめんっ…おれ、怖かった、中毒者にされた時、凄く怖かった。」

俺は泣きながら智君に怖かった事等を話した。
智君に抱きしめられながら俺は眠りについた。
次起きた時には智君は居なかった。
この家に誰も居ないんじゃないかと思うくらい静寂としていた。

「誰も居ないのかな。」

静かな空間は好きだけど、今は少しだけ怖く感じた。

「音楽聞きながら、PCでも、しとこ…」

ヘッドホンを着け、PCを立ち上げ扉に背を向けるようにしてPCを弄った。どれくらい経ったか分からない。気が付いたら智君が部屋に居た。
心配そうな顔をして…

「さ、智君!?何時から居たの？」
智「1階から呼んでも返事しないから、まだ寝てるのかと思ってた。」
「起きてたよ。」
智「翔君…身体休めなくていいの？」
「休めたよ。ちゃんと」
智「今何時だと思う？」

今？俺が起きたのが14時くらい…で？
スマホを見てみれば今の時刻は21時…8時間もPC弄ってたのか…

「21時です…」
智「起きたのは？」
「14時です…」
智「翔君が俺の腕の中で寝たのは13時だよ？つまり1時間くらいしか寝てない事になる」

( ∵ )ﾎｰ…1時間か…結構長く感じたなぁ。

智「ご飯食べれる？お粥作ったけど」
「シルク達は？」
智「飯食って、風呂入って…またゲームしてるよ」
「そっか。飯…食う気無いや。」
智「少しは食べな？」

そう言って持ってきてくれたのはほんの少しだった。ちびっ子用のお茶碗に…

智「ほら、あーん」
「自分で食えっ…あれ？」

食えるなんて思ったけど…体が動かなかった…何事かと思えば傷口が少し開いてた。

智「傷口が開いてきてるな。消毒してやるから、少し待ってろ」
「ありがとう。」

消毒して、飯食って…睡眠
治るまで…時間掛かりそうです。