叫び(シェアハウス) (ページ44)

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恐怖ページ44

翔side
寝てたら、なんか触られてる感覚があった。和達だろうと思って目を開けたら知らない男。アイツにヤられた記憶がフラッシュバックして呼吸が不安定になった。

智「翔くん？起きてる？」
和「翔ちゃん～」

起きてるけど、この人達は本当に和達だろうか。録音を聞かせられてないか不安だった。少しだけほんの少しだけ目を開けた。

雅「翔ちゃん？起きたね」
潤「体調どう？」

録音じゃない…手を伸ばせば届く距離なのに、伸ばせない…体が動かない。体が痛い。それに気が付いたのか智くんは、手を握ってくれた。少し前まで苦手だったのに…年上ってやっぱりなんか違うんだって思った

「さ…とし…くん」

智「どうした？」

「家に…帰りたい」

小さい声だったから聞こえなかったかもしれない。マスクしてるから聞き取りにくかったかもしれない。

智「帰ろうか。」
和「翔ちゃん、体が触れても大丈夫？」
雅「怖くない？」
潤「痛い？」

心配させてる。和達に触れられてもなんとも思わない。怖くない。落ち着く。なんでこんなにも違うんだろう。なんて考えてたら家に着いた。心配そうな顔のシルク達。俺の部屋には色々なものが準備されてる。

「ごめっ…ありが…と」
シ「もう喋んな。」
「シルク…智くんと…話したい」
シ「わかった。呼んでくる」

シルクが呼んできてくれた。ちゃんと話さなきゃいけない。シルクは、モトキと向き合ったんだ。俺も向き合わなきゃ。

「智くん。色々ごめっ…ん。心配ばかりごめん」
智「今日は、あまり話さなくていいよ？疲れたでしょ？」

このままじゃ甘えてしまう。

「智くん。なんで一緒に住もうって考えたの？俺が無理するから？ごめん」
智「無理するからもある。心配だったから」
「俺、正直言うと…頼り方が分かんないんだ。だから、違う方向に突っ走る。毎回止めてくれてありがとう」
智「もう疲れたでしょ？休「ねぇ、俺を医務室に運んだの誰？」俺だけど」
「その時スタッフいたの？」
智「いなかったよ。でもそんな事考える余裕無かった。傷だらけで身体は痣だらけ。「智くんで良かった。見つけたのが」…なんで？」
「だって、潤とかだったら、誰ふり構わず怒鳴るでしょ？智くんは、そんな事しないもんね」
智「翔くん…呼吸が不安定だから…休も？」
「まだ大丈夫だよ」

大丈夫なんて嘘。結構キツい。もうバレてるけどね

「最後に。助けてくれてありがとう」
智「どういたしまして…さぁ、寝よ？」
「うん。」

向き合えたよシルク。