確信 ページ26
智side
夜探し回ってたら橋の上に野次馬が居た。男の人達が喧嘩をしているらしい。でもそこにいたフード姿の男の人が目に焼き付いて離れなかった。暗くて見えずらかったけど…その人が橋に上がってきて確信した。
…翔くん。マスクしてても目元を見ればわかるよ。
フード付けても月がピアスを光らせてるから分かるよ
フードからはみ出した髪は金髪。
「翔くん。もう戻ってこないの？」
声をかけていた。
聞いてないふりをしていた。
でも、諦めきれなくて続けた。
「ねぇ、翔くん頼る事が間違いじゃないよ。頼る事は恥ずかしい事でもないよ。ねぇ、翔くん。」
肩に手を掛けようとしたけど、振り払われた。
翔くんがいい加減にしてくれって言った時、声を聞いた時。やっぱり翔くんだって、思ったんだ。
翔くん、俺は、諦めないからね。戻って来るまで何度でもここへ足を運ぶ。
家に帰って雅紀の手当してる時和が「なんで翔ちゃんって思ったの？」って聞いてきた。
「なんで…ねぇ。目元、ピアスかなぁ」
和「それだけ？」
潤「でも、俺は翔さん許せない。雅紀に怪我させるなんておかしいよ！」
「最もだね。でもあ〜させたのは俺らだよ。」
そう言ったら俯いた。そう。翔くんは、怪我させたくて雅紀の腕を捻ったんじゃない。今思えば、翔くん、白シャツ着てたけど所々赤かったなぁ。
モ「あの…翔さん。怪我してました。」
マ「腕、体に切り傷がありました。」
モ「傷は深くないと思いますが…」
マ「きちんと手当しないと痕に残る場合があると思います。」
「つまり？」
モ「近々会う機会があるんでしたら、消毒液とかをあげて欲しいって言うか…あの。」
マ「俺達が買ってるもので良かったら持って行ってくれませんか？」
観察力がいいね。口調はまだまだ固いけど。ちゃんと思ってくれているんだな。
「ありがとう。いつ会うっけ？」
潤「来週？」
和「その時に渡しましょうか」
雅「俺もその時には治ってるだろうし」
「ってか、喧嘩あんなに強かったんだね。」
和「ヘタレって思ってましたが…違うんですね。」
キャラって大変だな。足は遅い、絵は壊滅、高所恐怖症、ヘタレ(ビビり)、欠点だらけで可愛いなんて言われてる翔君。でも本来の姿は全くの別物だね。
「和達も知らないわけだよな」
雅「でもさ！罰ゲームが嫌ってなると足速いよねw」
潤「あ〜早かったw雅でも抜かせなかったもんな」
雅「あれは。無理だよw早すぎw」
「早かったね〜(高いの駄目も嘘なんでしょうけど)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シュガーsweet | 作成日時：2020年11月1日 4時
