夜のフード男 ページ25
翔side
フードを被って喧嘩をするのが俺。野次馬がうるさい。あの中に居るかもしれない。マスクを付けよう。なで肩でバレるかもなぁwちょっと上げとこうw
「帰るぞ」
低い声で言えばシルクは、肩がビクッとなった。
「大丈夫か？怖かったか？」
低い声に変わりないが心配はする。
シ「強いな…お前w俺びっくりした」
なんて事を言うシルク。其の優しさが今の俺には嬉しい。野次馬の中に聞きなれた声を耳にした。「あれ？誰だろう」「翔さんかなぁ」「翔さんけんか強くないだろ」「なで肩じゃ無くない？」って…あいつらがそこに居る。焦るな。焦るな
シ「居るな。どうする？」
「帰ろう。〇は、あいつらの処理よろしく」
シ「ど、どうする？」
「焦んな。大丈夫。」
シ「あそこ通らないと帰れねぇよ？」
「俺の黒マスク、俺のグラサン…それ付けろ。」
シ「翔は？」
「俺？バレねぇよ？大丈夫w近寄らせない。」
野次馬が俺たちを囲む。「強かったな！」「お前何処のやつだ」「見ねぇ顔だな」「翔さん？」「シルクじゃない？」シルクが堂々と前を向いてガラ悪く歩いてくれてるw
「チッ(邪魔だなぁ。)」
「舌打ちか？」「やんのかぁ？」「ねぇ、翔さんだよね！」確信したかのように手を伸ばしてくる。ちょっと悪いけど、手首捻らせてもらいますよ。
…グイッ…雅「ｯ!!…ﾁｯお前何すんだよ！」
「何すんだは、こっちのセリフだろうが。近寄ってんじゃねぇクソ餓鬼が。」低い声で言うと。
「やっぱり違う気がする」「翔さん…こんな事するかなぁ」…だってw多分シルク笑ってんだろうなw悪ぃけど俺もう帰りてぇし…早足でシルクのところに行き肩を組む。…凛とした声が当たりを静かにする。
智「翔くん。もう、戻って来ないの？」
シ「なんか言ってるよ？どーすんの？」
「無視して歩けw今ここで言えば強制的に連れて帰られるぞw」
シ「それは…困る」
「バイクで帰るか…」
シ「免許持ってんの？」
「当たり前w映画で使ってたんだからw」
シ「なるほどw」
智「ねぇ、翔くん。頼る事が間違いじゃないよ。頼る事は恥ずかしい事でもないよ。ねぇ、翔くん」
静かに、子供に言うみたいに穏やかに言ってくる大野さん。俺の肩を掴もうとしたその手を払い除け、俺は言った。
「人違いにも程がねぇか？いい加減にしてくれ。いつか帰ってくんじゃねぇーの？」
なんの根拠も無いその言葉。
ねぇ、君はその言葉を信じるの？
…愚かだとは思わないの？
…愚かなのは気づいて欲しく無いと願う俺か
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シュガーsweet | 作成日時：2020年11月1日 4時
