地震(少年期) ページ32
翔side
すげぇ久々にこんな時間まで寝たなぁ
今はね〜11時半！ご飯食べてから…行こうかな〜
なんて考えながらリビングに降りると智にぃの姿なし
和君も居ない…2人で買い物に出掛けたっぽい
Sun達連れて
「俺が散歩したかったのに〜！」
少しいじけながら、昼ごはんを食べた
「課題ねぇし…本でも読むかな」
俺の部屋は、元々お母さん達の寝室だから沢山本がある
と言うか…大きい本棚が2個。
俺のベットの横にある。
俺が本を読み始めて…数十分…
何かがカタカタと音を立てた
「何だ？風か？」
窓開けてねぇのに？
少し呑気に考えてると…
ガタンっ！
ガタガタガタ…
大きな音がして、何かと思ったら大きく横揺れし始めた
地震だ。それも、デカい
「地震だ」
俺は咄嗟に窓を開けた。
で、頭を枕で覆ったが…本棚が俺の上に落ちてきた。
咄嗟に仰向けからうつ伏せになった
「うわぁっ！」
揺れは5分位で収まった。
食器棚や、TV、仏壇等は伸縮棒的なのがついてる
にぃたちの部屋にも着いてるが、俺の部屋には無かった
「けほけほっ…携帯携帯…」
俺は腕を伸ばして携帯を取ろうとした…その時また揺れ始めた
「ぐあっ…携帯取れたっ…」
携帯を取り、兄達に連絡をした
「もしもし。にぃ？」
智「大丈夫か？」
「下敷きになった。助けて」
智「あ、本棚か？今行くから、待ってろ」
「早く来てっけほけほっ」
智「和！翔が危ねぇ」
「智にぃ…早く…」
ツーツー…
それからどの位？経ったんだろう
遠くで犬の鳴き声がした
智にぃ達らしき声も
智「大丈夫だからな。すぐ出してやるから」
潤「雅にぃそっち持って」
雅「せぇーの！」
和「慎重に慎重に…」
智「引っ張り出せるか？」
和「まだ厳しいかも」
潤「一旦これ置こう」
雅「次行くよ。せぇーの！」
智「こっち出せる。」
両腕が捕まれ、誰かに引っ張られる感じがした
誰かが俺の頬をぺちぺちと叩く
誰？誰なの？
智「翔！翔！」
雅「勇気先生呼んだよ」
智「翔！俺の声聞こえるか？」
誰か呼んでる？
S「わん！」
犬の鳴き声…Sunかなぁ…
潤「翔、にぃ達の声聞こえたら手握って」
聞こえてるから、俺は手を握った。
でも、誰なんだろう…気になって俺は目を開けた
「…にぃ？」
智「翔！」
「俺…」
雅「余り話さなくていいよ。大丈夫だからね」
誰かがドタドタとこっちに近付いてる
朝「翔君！」
「朝日先生？」
朝「ちょっと色々診させてね」
先生は、あちこち調べた
俺、異常ないよ？
元気だよ？
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作者名：シュガーsweet | 作成日時：2021年4月22日 0時
