伝説？(少年期) ページ29
翔side
若い人達が苗字を聞いて固まった。
伝説って？
若兄「大櫻智って…まさかと思うけど」
「智にぃを知ってるんですか？」
若兄「さ、智にぃ!?お前、あの人の弟!?」
「そうですが」
若姉「君は知らないのか…」
若兄「酔い冷めたわ…」
若兄「弟いたんだな」
若兄「手を出したら俺等…」
若兄「殺されるな」
智にぃ…何してきたの？
若いお兄ちゃんとお姉ちゃんは、俺に厚手のジャケットを着せてくれた。
Sunは…撫でられてご機嫌
「ねぇ、伝説ってなぁに？」
若兄「君のお兄さんはね、荒れてた時期があるんだ」
「知ってる」
若姉「知ってるの？」
若兄「喧嘩に明け暮れてたんだ。」
若兄「ここら辺の若者は皆知ってるよ」
若兄「大櫻智さんの名前」
若姉「あの人はね、ふらっと現れて、喧嘩が終わるとふらっと何処かへ消えるの」
若兄「あの人の喧嘩を見られたらラッキー」
若兄「神出鬼没だよ」
「へ〜、にぃってそんな事やってたんだ」
若姉「ねぇ、君。名前は？」
「大櫻翔です」
若姉「翔くんか。私は茜」
「茜さん？」
茜「うーん…茜ちゃんって呼んで？」
「うん！茜ちゃん！」
茜「可愛い…この子ほんとにあの人の弟？」
若兄「疑問だよな」
若兄「所で…何故こんな場所に？」
「パトカーから逃げたら…迷っちゃって」
茜「心配してるんじゃない？」
「どうかな…だって、俺…にぃ達に負担かけてばっかだもん」
茜「負担？」
茜ちゃん達は、俺の話を黙って聞いてくれた。
「だから…負担かけないようにって」
若兄「俺もそうだったなぁ〜。兄貴に負担かけまいと、頑張って空回りして…非行に走ってwすげぇ迷惑かけたよ」
若姉「私だってそうよ？家族に凄く迷惑かけた。
ねぇ、翔君。
家族ってね、迷惑かけてもいい存在なんだよ？」
若兄「負担だって思うくらいなら、心強く生きなよ」
若兄「非行に走らないでね？」
若姉「ほら、わんちゃんと一緒に帰りな？」
若兄「家知ってるから、送ってくよ」
「でも、」
若兄「怒られたくないんだろ？」
若兄「怖いよなw分かる分かる」
若姉「自業自得よ？反省する事も大事だよ。」
若兄「さて、夜も更けてきたし…送りますか」
茜ちゃんと、若いお兄ちゃん達は、俺を家まで送ってくれるって
お兄ちゃんに肩車されて…
若兄「どうだ？高いだろ〜」
「高ーい！」
若姉「無邪気ね〜」
若兄「あれって、智さん？」
え…
智「翔ー！翔ー！」
ワンワンっ！
Rainも居る
Sunが吠える
Rainが気付く
そして、見つかる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シュガーsweet | 作成日時：2021年1月24日 4時
