蜘蛛は蜂を狩るか、狩られるか【スパイダーマン】 (ページ13)

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「尊敬…ね、助けて貰ったとか？」

「ううん、そう言うわけじゃないの。もし私がスパイダーマンだったら…同じには出来ないから。」

誰かの為に自分の命を懸けるだなんてそんなことが出来たらもっと早くMs.honeybeeになっていただろう。
少なくとも私は、スパイダーマンがいたからヒーローパワーを使おうと思った。
命を懸ける自信はまだないけど、少しでも同じヒーローパワーを持つ彼の負担が少なくなれば…と思う。

「…所でMs.honeybeeのことは気にならないの？噂では付き合ってるんじゃないかって話だけど？」

「別に、ピーターが誰と付き合おうといいわよ。」

「そう？なら良いんだけど。」

(好きとか…そう言うんじゃないけど、スパイダーマンがピーターだと分かって…幼馴染として心配なだけ。)

と言いつつも、どこかで気にしている自分がいるのは否めない。

「そういえば、ピーターって好きな人居たんだね？幼馴染なのに全然分からなかった！」

「やっぱり気になってる。」

「だってMJには言えるのに私にはいえないって不公平じゃない？」

「聞いたわけじゃないわよ。ただ何となく…私とは視線の熱量が違うって言うか。」

(視線の熱量が違う…？)

「分からない？」

「全く。」

MJが私をじっと見ながら言うもんだから私なのかと思い返してみるけど、ちっとも自分になんて当てはまらなかった。
ピーターの交友関係は広い方ではないので絞れそうでもあるけど…全く分からなかった。