ポラリス２ (ページ3)

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ひとりじゃないよページ3

たくや

「どうしたるうく〜、」

さっき、こたちゃんとデイから帰ってきたるうく。

なんかソワソワ落ち着かへんようで、お家を動き回っとる。

あらゆる部屋のドアをバタバタ開けて、リビングに戻ってきた思たらテレビ台の裏を覗いて、机の下に潜り込んで、カーテンをめくって。

「........なあ、待って。まさかやけどさ、、」

彪「その、、まさか、、、かもしらん、、、、、」

風「おい、うそやん、、、、、、、」

それは、どこをどう見ても誰かを探す仕草で。

今日は、なんてことない平日.......

ではなくて、実は今日から3泊4日、次男の斗亜が修学旅行でお家におらへんねん。

とにかくイレギュラーが苦手なるうくのために、何日も、いや、何ヶ月も前からこの日は斗亜おらへんで。って、それも何回も説明をしてきて、

風「でも、るうくわかってる感じやったやん。」

彪「おん、朝やって斗亜とちゃんとバイバイしとったで？帰ってこんからなって言ってるん頷いとったし。」

「あかんわ、この子わかってますよ感出すんめっちゃうまいやんか。終わった、これ全然理解してへんやつや。」

なんて、話し合いをしよる間に本人はその場でグルグルグルグル回りだして。

これは、るうくが混乱してるときによぉやる常同行動。

斗亜が家におらんことを認識したらしい。

そもそも、デイが終わって帰ってきた時間に兄弟が揃っとらんことなんて普段はなくて。

その上おらんのが大好きな斗亜なもんやから、何もわかってへんかったとしたら、るうくにとったらこれは非常事態レベル、なはず。

風「、、、終わった、あと3日地獄決定や。」

「「「 ................ 」」」

おれの頭ん中は、どうやってるうくを落ち着かせようっていうんでいっぱいで。

多分、それはふうさんこたちゃんも一緒で、今3人の脳みそは史上最高速度でグルグル回転しとるはず。