ポラリス２ (ページ20)

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斗「しんどそやなあ、、」

なかなか切り替えができひんようで、未だに殺気立ってるふうがに誰も近づけへん、

リビングをぐるぐる歩きまわったりクッションをパンチしたり、しゃがみこんで頭抱えたりしとる子をしばらく見守っとったら、

「おお、どしたん」

ふうがいきなり俺んとこ来て。

腕を引っ張られてソファに座らされた。ふうも隣座ってきて。

「なに、甘えんぼなん？」

急に来たデレに、こっちの感情が追いつかん。

風「、べると見ます？」

「ん、ベルト見よか。ちょい待っとってな、」

取り行こう思って立ち上がろうとしたら、ふうに服の袖をつままれて動けへん。

「へ？見たいんとちゃうの？」

こんなん、なかなかないことで珍しいねん。

斗「はい、ふうちゃんどうぞ。」

様子を見とった斗亜が、家族共用のiPadを持ってきてくれて。

ありがとうを言わへんことには今日だけ目を瞑ったる、ツッコむとめんどーなことなりそうやから。

ほんで、ふうがが自分で操作して見出したんは、ベルトコンベアに商品がどんどん流れてくる動画。

これをひたすら、繰り返し繰り返し満足するまで見るねん。

この動画は、風雅が小さい頃から大好きな動画やねんけど、最近は落ち着きたいときに自分から見れるようになって、

えらい成長や。

彪「あ、夜ご飯つくってもうたけどもしかして拓哉くん離れられへん？」

今やったら動画に集中しとるから大丈夫かもって立ち上がろうとしたら、猫ちゃんにキッて睨まれた。

「ごめん、後でふうと食べる(笑)3人先食べとき、」

琉「ふうさん甘えたなん珍しいなぁ、かわいい(笑)」

それから数十分後には、自分で動画を切り上げてご飯を食べれたふうさん。ちゃんと自分で気持ち切り替えられて偉かったで。

おしまい。