ポラリス２ (ページ18)

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ふうが

「ちょちょちょ、あかんて、」

咄嗟に1番近くおった俺が後ろから羽交い締めにして、柱から距離を取らせた。

「とーあ、あかん、大丈夫やから。落ち着け。」

すんごい力で振り切ろうとしてくる斗亜やけど、ここで離しても自傷してまうだけやろから、負けじと抑え込んで。

「大丈夫、大丈夫。もう今日はしやんから歯磨き。嫌やってんな？」

拓「ごめんなあ無理やりやったなあ、、」

「うわ、心臓えっぐいバクバクなっとる、よしよしだいじょーぶや。」

興奮してんやろうね。バックハグの状態のまんま胸ら辺をなでなでしよったら、段々力が抜けてきたんがわかって。

「ソファ行こ、おいで」

連れてって、座らせて、

「ふうがと一緒に深呼吸しよ、すーはーやで」

斗「すーーー、はーーー」

「そぉ、上手やん。」

一緒に深呼吸しながら、ときどき頭に伸びそうなる手を抑えて、こぼれてくる涙も拭いたる。

拓「今日、もうみんなで休んじゃおか、学校。」

琉「えっええん？？」

拓「おん、多分なにさせても斗亜あかんと思うわ。遅刻は確定しとるしさ。」

彪「ほんまや、気付かんかった(笑)」

琉「斗亜の送迎バスも行っとるな、公共の乗り物なんか余計無理や、」

拓「おん、じゃあ俺高校電話するでこたちゃん斗亜の連絡頼んでええ？」

彪「おん、了解。」

あれ、知らん間に学校休めるみたいや(笑)

斗亜には、そのあと拓哉がきちんと謝って、ほんで今日だけやで？って指切りげんまんして、おやすみしようって伝えとった。

いっつも斗亜が頑張っとるから、今日だけ、リフレッシュの日な。

その日は5人で一日中ひたすらゴロゴロして過ごした。

おしまい。