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そっから少し経って、風雅くんの様子をチラッと見ると、
「えっ」
拓「すごおい！上手やなあ！！」
ここに通う子らの中で1番の元気印やと言っていいくらい活発な拓哉くんが、風雅くんの絵を覗き込んで話しかけとって。
拓哉くんはほんまに誰にでもフレンドリーで人懐っこい子やねんけど、その分距離感がかなり近いところがあるねん。
やから風雅くんが萎縮しちゃってへんかなって心配になって近くに駆け付けた。
「わ、風雅くん上手やなあ...」
近寄ってみると、風雅くんはお絵描きに集中しとって、拓哉くんのことは全然気にしてへんようやったから一安心(笑)
拓「せんせ、おともだち、おえかき上手やねえ！！」
「ふふ、上手やねえ。拓哉くん、お友達、風雅くんってお名前やねん。やからふうがくんって呼んだげてな？」
拓「ふうがくん！たく、知っとるよ！いつもここにおる子！いっつもな？おしゃべりしてくれへんの！」
「あっそうやったん？喋りかけてくれてたんや？拓哉くん優しいなあ。」
全然知らんかってんけど拓哉くんは今までも何度か風雅くんとお話しようとしてくれてたみたい。
「拓哉くん、風雅くんなあ、最近ここきたやろ？ちょびいっと緊張してるねん。やから、アリさんの声で優しくできる？」
拓「うん、できるよ！たくお兄ちゃんやもん！」
「そやなあ？かっこええよ拓哉くん。」
しばらく拓哉くんの話し相手をしながら風雅くんを見守っててんけど、色鉛筆を床に置いたから、どうやら絵が完成したらしい。
スケッチブックには、いつも風雅くんが持っとる緑色の猫がほんまにアニメの絵かと思うくらい上手に描かれとって。
拓「ふうがくん、ポケモン好きなん？たくも好きやで！一緒やなあ！」
「これ、ポケモンやったんや。知らんかった。」
拓「そうやで、にゃおは！ほげーたとくわっすもおるで！せんせーポケモン知らへんの？？」
「うん、せんせー今のポケモン分からへんねん(笑)」
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作者名：李 | 作成日時：2024年2月27日 16時
