ポラリス２ (ページ1)

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たいへんよくできました！ページ1

たくや

斗「うわあ"あ"あ"あ"ん」

聞き覚えのある泣き声で飛び起きて、時計を見ると、朝の5時やった。

急いでリビングまで行くと、そこには既に風雅がおって。

風「たくおはよー」

「おはよ、どーしたとあ、しんどい？」

風「疲れてんとちゃう？」

昨日、斗亜の学校で文化祭があった。

斗亜のクラスはダンスを披露してんけど、なんとありがたいことに斗亜はセンターを任せてもらっとった。

斗亜にはセンターとかそういうんはきっとわからへんやろうけど、本番見てこりゃあウチの子がセンターやんなあって、みんなで話すほどそれはそれは楽しそうに踊る斗亜を見れて。

いや、兄バカとかやないねんでほんまに！

それから、お家に帰るとご飯も食べずにリビングのソファで寝落ちしてもうた斗亜。

頑張ったし、今日くらいええやんなあってそのまま寝かせたんが昨日の夜の話。

大粒の涙を流しながら泣くとあの声に、流石にこたるくも起きてきて。

早朝やのにリビングに一家大集合。

斗「いや"っ！！や"ーーー！！(泣)」

風「どおしてん、何が嫌なんよ。」

この世の終わりかと思うほど大絶叫する斗亜に、みんなは完全に困り顔。

彪「あー、あかんで」

手をガジガジ噛み出す自傷をしだした斗亜を、流石にあかんって、抱き上げて、対面で抱っこする形にしてソファに座った風雅。

こうするとな、斗亜が落ち着くんは勿論やねんけど、あんまり動けへんから斗亜を守るためにも1番いい体勢。