美少女は染谷勇次郎の彼女！【番外編】

No.49 青春は永遠に続く ページ50

あの一件があってから特に何かが変わるわけでもなく平和な時が流れていた。









夏休みと言えないほどに仕事に追われ、あっという間に二学期へ。二学期になってからも学校に行けない日が続いた






勇次郎ともお互い仕事が忙しく会えない日が続いていたし、何故か気まずくて連絡さえも3日に1度連絡する程度になっていた。






そんなある日、









ピンポーン







あ「はーい」

？「久しぶり、かな」

あ「ぁ、勇次郎…」

勇「上がっても、いい…？」

あ「うん、どうぞ」






いつもなら、合鍵で勝手に入ってくるのにどうしたんだろ






あ「しばらく、だね。なにか飲む…？」

勇「いや、この後仕事だからすぐ出るんだ」

あ「あ、そっか…」

勇「A今日仕事は？」

あ「夜からだよ」

勇「そっ、か」




別に、何かあった訳でもない。喧嘩した訳でもないのに、どうしてこんなに気まずいのだろう





しばらくの沈黙の後






勇「俺、翔斗の一件があってからよく考えるようになっちゃってさ。」

あ「…？何を？」

勇「Aの彼氏が俺でいいのか、って」

あ「え？」



なにを、馬鹿なことを言ってるの…？？





勇「2回も、Aを危険に晒した。俺が守る、俺がいるから大丈夫、なんて言ったのに…！！もう俺にはAの彼氏でいる資格がない…」

あ「なに、それ…意味わかんないよ、私は大丈夫だよ？それに、助けに来てくれたじゃん…！！」

勇「そうかもしれないけど、Aの中にトラウマが残ってしまったのは俺のせいでもある」







待って、何このネガティブ野郎…私の知ってる勇次郎じゃない←





あ「あー、もう！！彼氏でいる資格とか！俺のせいとか！！！知らないしわかんないよ！！！彼氏でいることに資格が必要なの！？」

勇「え、とA…？？」

あ「俺のせいとか言ってる暇あるんだったら！！責任取れやボケナス！！！」



あースッキリした、シリアス嫌いなんだよ！！




勇「…ふっ」

あ「何わろてんねん！！」←

勇「あっははは笑笑ごめん、A。思い詰めすぎてたみたいだ俺」

あ「ほんとだよ、ネガティブう○こマンになったのかと思っちゃった」

勇「Aそれは汚い、そしてさっきから口悪い」






よかった、いつもの勇次郎だ。





勇「A、この先何が起きても俺と一緒にいて。俺と一緒に生きて欲しい」

あ「！！当たり前じゃん！！」





すれ違うこともあるけれど、この先もどうか2人で─







fin.

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←No.48 恋から学ぶもの

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す