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47ー4(狂信者) ページ48

「Aのとこ、早く行かねぇと……」


落ちてたAの刀を拾い上げ、屋上から1階へと降りてくる。


「!?おいお前等、なんでまだ此処にいるんだ」


1階の玄関に青い顔をしたAが寝かされていて、心配した表情のヅラたちが取り囲んでいた。


「銀時、奴は」
「上で伸びてる。それよりなんでまだ此処にいるんだ」
「それが、空からこんなものが降ってきたんです」


新八が見せたのはパラシュートがついた袋。
中身は空になった注射器と何やら説明書。
ナノマシンウイルス甲肆捌玖の参対抗薬乙肆陸漆の壱、なんて文字が書いてる。
難しい専門用語だらけの説明書にちんぷんかんぷんだが、怪しさ満点だ。


「空から対抗薬だという薬が降ってきたんだ。使わん手はない」
「どっからどう見ても怪しいじゃねぇか!!危なすぎるだろぉが!!」
「だが何もしなければどのみち死んでいたかもしれん。病院に連れていっても薬はまだ出来ていないし、間に合うとも限らん。目の前に現れた好機を逃さなかっただけだ。それに見ろ、症状は少し落ち着いた」


確かに、痙攣は収まっている。
痣も少し薄くなってる気が……。


「頭を強打していて無理に動かすのも心配だ。救急車を呼んだから、もうすぐ来るだろう。俺はあきらとやらを見てくる。逃げられては被害者たちが浮かばれん」


そう言い残すとヅラは俺と入れ違うように屋上へと向かった。


すぐに救急車も到着し、Aは病院へと運ばれた。





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作者名:都野桜 | 作成日時:2021年12月5日 11時

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