検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:9,271 hit

39ー3(一億年早い) ページ28

屯所を出て行ったAの後ろ姿を見送り、ため息をついた。


「まったく、昔に比べて話すようになったかと思えば、突っ走りそうだな」
「言いたいことはわかるけど、女の子一人じゃ危ない。無茶するような出来事が起きなければいいんだがな……」


既に大きな無茶をされている俺たちとしては、何をしでかしてもおかしくないとばかりに不安に襲われる。


「しかし、強いのは確かだ。トシも覚えているだろう?リハビリ稽古」
「あぁ……彼奴と竹刀を交えたたった一度だけの稽古だったからな」


煙草を咥え、火をつけると煙とともに昔の記憶が浮かぶ。


Aが去る前日、俺や近藤さん、総悟はAと手合わせをした。

一勝一分け一敗。

総悟にいたっては、怪我の箇所を狙った大人げない勝負だった。


俺も手加減していたとはいえ、良い勝負だった。いつか本気で手合わせしたいぐらいの腕だ。そう思っていたが、この前のは油断していた俺が悪かったな。

なるほど、万事屋の妹だってんなら、あの強さに納得している自分がいる。


「そうだトシ、Aちゃんに隊士への剣術指導を頼むのはどうだ?臨時の師範として手合わせもしてくれたら武力向上にもなる」
「俺も考えていた。まぁ、仕事に支障が出ない範囲ならいいんじゃねぇか?」
「そうか!それなら明日にでも頼んでみる」


意気揚々としている近藤さんが戻っていった。






40ー1(美味しい匂いに釣られて)→←39ー2(一億年早い)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.8/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 銀時 , 攘夷
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:都野桜 | 作成日時:2021年12月5日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。