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バーチャル彼女、現実にいました。【銀時】 ページ8

VR。それはバーチャルリアリティの略である。by銀時。








神楽も定春も寝静まる夜。



俺はひっそりと隠している機械をひっぱり出して自分の頭に装着した。


機械...バーチャルコントローラーの電源をオンにすると、軽快な音楽とともに別世界が映し出される。



視線を動かすと、敷かれた布団の上で気持ちよさそうに寝ている若い女。


「おーい、Aちゃーん。起きろー」
『んん....』


俺の声に反応し、目を開けたそいつは俺を認識すると、柔らかい笑顔を浮かべた。


『おかえり、銀ちゃん。昨日来てくれなかったから、すねちゃった』
「ごめんって、仕事だったんだよ」
『そう?お仕事、頑張ったんだね。お疲れさま!来てくれて嬉しい』


思わず顔がにやける。仕事の疲れも吹っ飛ぶぜ。





説明しよう。


これはバーチャルコントローラー対応の最新VRゲーム、"バーチャル彼女A"。


Aという名前の美しい女性と偶然出会い、親睦を深め、好感度をあげることで彼女にできる。

行動や発言によってプレイヤーの好みを解析し、AI機能で自分好みのAになるという。



仮想現実なんて脆弱な心を持った若者の現実逃避の代物だとか、発売禁止に追いやるほどのやらかしをしてしまった苦い記憶があるだとか、印象は最悪だった。


二度とやるかんなもん、なんて心に決めていたが。




居酒屋で酔ってたら、意気投合したおっさんに新品のゲームセットをもらった。
勢いでプレイしたら、徹夜でドはまりしたのが事の始まりだ。


驚くほどリアルな世界とAの姿。本当の彼女が出来たかのような錯覚。


来週の大幅アップデートでは、電気信号を脳に送ることで触れた感覚など再現できるようになるらしい。


そんなことしたら....現実に戻れなくなっちまう...。


どこかでふんぎりをつけなければいけない!!

バーチャル彼女、現実にいました。【銀時】→←甘いあの子【銀時】



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都野桜(プロフ) - 律です。さん» こちらこそ!短編もちょくちょく書けるように頑張る! (2021年4月5日 5時) (レス) id: 8777a98142 (このIDを非表示/違反報告)
律です。(プロフ) - コメントありがとうございます!お互い頑張りましょう (2021年4月4日 15時) (レス) id: 37614e4870 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:都野桜 | 作成日時:2020年12月15日 0時

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