【銀魂】とーまちくい【短編集】

恋ってなんですか？【3z高杉】 ページ16

行きつくのは不良のたまり場と恐れられるプレハブ小屋。私のお昼は彼等と共にする。



「晋助様、Aー！購買プリン、確保したっスよ！」
『また子ちゃん、授業サボって購買行ってたの;;』
「A、拙者とともにバンドを組まぬか？ボーカルとしてバンドの顔に」
『遠慮します...;;』



別に私は不良でもないし、彼等と何かを企んでいるわけじゃない。


でも。


『高杉くん』
「....」


また子ちゃんたちが買ってきた焼きそばパンをひとつ渡し、積まれた机を並べてお弁当を広げる。



「また男子に狙われたんスか」
「いつも大変でござるな」
『皆がここに居させてくれるから、大丈夫』
「はぁー、こんな美人なのに恋がわからないって、勿体ない気がするっス」
「.....」
『あはは...』


クラスのみんなが大好き。女の子も、男の子も、甘い香りの先生も、不良と恐れられる彼等も。




でも、恋って何？




友だちの好きと、恋愛的な好きって、なにが違うの？

ずっと一緒にいたいなーって思うことなら、私はクラスのみんなが恋愛対象になってしまう。



いいの、今はこのままで。




あの日、あなたに言った「恋ってなんですか？」という質問。

いつかその「恋」を、教えてくださいね。



＿ 恋ってなんですか？ Fin ＿

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