山下くんと女優ちゃん２

秘密の夜の始まり ページ3

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───報道について、山下さんは交際宣言とも取れる発言をしてましたが実際どうなんですか？


「えっと…皆さんのご想像にお任せします」


なんて私も智久くんのマネをしてみる


───結婚目前と言われてますが実際は？

「それは、まだ」


───まだ。とは？今後予定があるのでしょうか？

少し困って見せれば痺れを切らした赤崎さんが

赤崎「結婚の予定は全くありません！…急いでますので」



と私の手を引いて黒いスモークが貼られた大きな車へ乗り込んだ


赤崎「はあ、日本はもっと報道するべき事件はないのかなー」

「日本が平和って事だよね…いい事じゃん、」

笑ってると、笑い事じゃないの。こんな毎日毎日記者に追われてたら私の仕事に支障が出るわ！

と赤崎さんはご立腹の様子


赤崎「でも、まぁ。山下でよかったね」

「え？」

赤崎「Aとの交際真面目に考えてるんだなって伝わる。山下はチャランポランに見えて案外しっかりしてるっていうか、ズル賢いっていうか…どっちにしろ大切にされててよかった」

「…ありがとう」


赤崎さんは私のデビュー当時からのマネージャーで

私の恋愛事情もよく知ってくれてる。

だから余計、 赤崎さんが言う "よかった" は凄く重みがある。



赤崎「着いたよ。明日は昼からだから、ホテルだけどユックリ休んで。」

「うん。起こしてね〜絶対起きれない自信あるから」

赤崎「任せて〜！あ！山下呼ぶのは禁止ね！また過熱したら当分家帰れないよ？」

「あーうん。分かってる」


ごめんね？赤崎さん。

今日ばっかりは、智久くんに会いたいの。

過熱するとかなんだかんだの大人の事情は

今日だけ忘れさせてください…


一応ちゃんと、気を付けるから、、、






山下「A…会いたかった…」


２人きりの秘密の夜の始まり────────

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