山下くんと女優ちゃん

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「だって私、結構ベロベロじゃん、こんな酒臭い女引かれるよ」


窪田「あーそれなら大丈夫！言ったから。Aまじで酒臭いっすよって」

とニヤリと笑われて 早く行け と

私の荷物を押し付けて玄関に追いやられる


「ファブリーズ貸してよー！」

窪田「ウチにはない！ありのまま見せとかないと後々しんどいぞ！な？」


可愛い笑顔を見せられるが

気が利かないな！なんて軽くパンチをお見舞いしてやる


窪田「ってー！暴力女って伝えてやろーか」


「もー！！うるさーい。」


やまぴー早く〜裏口の前で待ってるよ〜!黒の車ね


窪田「ニヤニヤすんなー」

「幸せだからね〜じゃーね〜……あ、片付けごめんね」

窪田「いいって、お幸せにーー」




ヨロヨロ〜とする足を必死で前に進めて

あ、あの車かな？

と助手席の窓から覗けば

マスクをしたかっこいい彼が乗ってて

慌てて乗り込んだ


山下「おかえり」

「わざわざ、ごめんなさい」

山下「いーって…ごめん、ナビにAの住所入れて」



車内にはナビゲーターの声だけ響き

私たちに沈黙が流れて、やっぱ酒臭いかな

ちょっと気まずいなーと思い、SNSの更新を始めた



山下「楽しかった？」


「え？あ、うん。」


山下「そっか。…一個だけいい？」


赤信号で止まると、智久くんの視線が私を捉えた


「な…に……？」


山下「男友達と飲むのはいいけど、そんな短いショーパンはこれからダメ〜俺が嫉妬しちゃうから」


マスクを下ろして 分かった〜？ と聞かれて

頷くと ニコッとし彼の左手が私の右手を掴み青信号に変わると車が動き始めた


その暖かい手と心地いい揺れで私は気がつけば彼の左腕に絡まり寝てしまったらしい



山下「おきろー。着いたぞ」


「わ！！っ……ごめんなさい、寝ちゃってた」

山下「寝顔見れたから全然いい！早く家帰って寝ろ〜明日最終日だぞ」


あ、帰っちゃうんだ……と酔いが回ってるせいか

ちょっと、、かなり、、寂しいななんて顔で彼を見れば


山下「……その顔禁止。帰れなくなる、、赤崎さんと約束しただろ？…あーーすげぇキスしたいけど、放送日まで我慢する。…明日の撮影でも出来るし」


だから今日はバイバイな


と私の腕をほどき頭を撫でられた



「私も、智久くんとチューしたいけど、、ダメだね…明日の撮影でいっぱいしてね…？ありがと。おやすみ」


と名残惜しいけど、車を降りて急いでマンションに入った




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