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<初療室 藍沢>
冴「車椅子ラグビーの選手です」
「移します」
1.2.3
藤「パラリンピックにも出てた人だよ」
横「そうなんですか?」
「横峯、無駄口叩いてないで頭部CTオーダーして。」
横「は、はい。」
Aが 先生 と付けないときはそうとうイラついてる時だ
「名取、減張切開終わってんの?」
名「終わりました。」
「早くICUに移して。次高所転落の患者くるよ。」
名「はい」
藍「名取、尿量に注意しろよ」
名「分かりました」
Aの機嫌が心底悪くて、慌ただしい初療室の空気はハッキリ言って最悪だった
しかし3名の患者の命が助かり最悪の空気が少し和んだ
初療室ではAと灰谷が片付けをしながら話をしていた
「灰谷さ、フライトドクター向いてないよ。」
灰「…」
「外科医向いてない。フライトドクターは最速で現場へ行き命を救う。あんたは人を救いたくて医者になったって言ったよね?」
灰「は、い」
白「藍沢先生、何してるの?」
初療室の入口の壁にもたれかかり2人の会話を聞いてると、白石が入ってきて、小声で俺に話しかけて
目で アレ と合図する
「なのに今朝のあれは何?ヘッドセット着けて震えてた。トラウマになったのは分かる、でもそんな状態でヘリ乗られると迷惑。分かる?」
キツイ言葉を投げ掛けるAを見てられないのか白石が飛び出していく
白「ちょっと!A先生言いすぎだよ!灰谷先生だって乗り越えようとしてるんだよ?」
「白石も白石だよね。スタッフリーダーがそんなんだからフェローも中途半端にしか育たない。黒田先生がいたら今のフェローなんて皆辞めさせられてる。」
白「確かにこの子達は半人前。でも皆踏ん張ってる。」
「白石はなんでも分かって、皆を勇気付けて…いいよねお気楽な人は。」
白「なにそれ」
灰谷と目が合い、助けてくれ と言われてるような気がして、俺は灰谷に ICU見てこい と言い、Aの方に向かう
藍「Aちょっといいか?」
「藍沢先生、仕事中は名字で呼んでください。」
藍「…悪い。」
Aを連れ出そうとした時タイミング悪く
西条「藍沢ここにいたのか。何度か連絡したんだが」
藍「すみません。立て込んでて…」
西「少しいいか?」
藍「はい」
チラッと Aを見ると、 西条先生に挨拶をし 俺の横を通り過ぎて行った
西条───────トロントにはお前を推薦した
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さざんか(プロフ) - 完結おめでとうございます。そしてここまで書いてくださってありがとうございました!!!とってもとっても素敵、感動して涙が出ました……この作品に出会えてよかった。どうか届いて欲しい、本当にありがとう。 (8月24日 2時) (レス) id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - クリームパンさん» コメントありがとうございます。泣きながらなんて本当に嬉しいです(/ _ ; )番外編もできたのでよければまた見に来てあげてください^^ (2017年10月23日 21時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
クリームパン(プロフ) - コメント失礼します。とても感動しました。もう泣きながら読んでました笑これからも応援しています! (2017年10月23日 16時) (レス) id: bd1ddc4c18 (このIDを非表示/違反報告)
kokuma(プロフ) - 紗智さん» 度々のコメントありがとうございます。皆様のお陰でラストを迎えることが出来て感謝です^^泣いていただけるなんて…嬉しいかぎりです!!また番外編出来ましたら、いらしてください(^-^) (2017年10月22日 5時) (レス) id: ac63afafb7 (このIDを非表示/違反報告)
紗智(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございました。読みながら泣いてしまいました。また読みます☆ (2017年10月21日 23時) (レス) id: 34ac6a1676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokuma | 作成日時:2017年10月6日 21時