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それぞれ腕に伏黒と真希を抱え肩を並べる夏油と甚爾。その目線の先には焦げて黒ずんだ花御。実力は把握している。植物を駆使し目覚ましい程の耐久力。呪力を持たず察知不可能の肉弾戦。様々な呪霊を扱い手数でもって圧倒する。
双方睨み合った緊迫した空気を断ち切るように、何者かが空中から水飛沫を上げ飛び込んできた。
「いけるか！？
「応！！」
その二人、東堂と虎杖の襲来になんだ、上手く噛み合っているじゃないか、と夏油は一笑を零す。観覧席の液晶画面に虎杖が映らず実力を信頼していたがそれでも何処か憂いていた。東堂の存在を。
彼は力量は折り紙付きだが流石呪術師、イカレ具合も十分だ。もし虎杖が琴線に触れれば容赦など一切ないだろう。殺しはしないがその隙を突かれて保守派筆頭の意思が重なれば。夏油はその想定をし冥冥の代わりに自身を推したが許可は下りなかった。不安要素が現実で打ち消されたのを実感しこの状況で笑わずには居られるはずもない。あぁ、ざまあみろ。
その遙か上空で西宮は狗巻を箒にのせ緩やかな速度で飛行していた。加茂と吉野は”澱月”の中で治療しながら移動し”帳”の外へと向かっている。怪我も大分癒えたが加茂の意識は戻っていない。重体の加茂の姿と狗巻を送迎前確認した西宮は特級呪霊の脅威に一瞬声が出なかった。
男子高校生一人分とはいえ気絶している人間は体重を分散できず重さ的には変わらないが酷く重量を感じるものだ。故に運んでいる西宮は息が切れていた。
「はぁ、はぁ、重っ！！」
「(二人がここまでやられるなんて…)」
「頼んだよ、東堂君。強いだけが君の取り柄なんだから」
唯我独尊、協調性の欠片もない性格は1級術師の貫禄によって成り立っていると言っても過言ではない。この交流会で最も強い力量はここで発揮されてくれなければ。西宮の口調にはそんな思いが滲み出ていた。
乱入してきた東堂と虎杖を目にし伏黒が血液混じりの口内を開き静止の声を上げる。夏油と甚爾がいる。予期せぬ特級相手に生徒が戦う理由は無い筈だ。後は任せればいい。伏黒の判断は適切だった。
「やめろ虎杖！！そいつは俺たちでどうこう＿＿＿」
言いかけるが腹の負傷に言葉が切れる。腕の中で咳き込む様子に甚爾もちらりと視線を移す。反抗期真っ只中といえども息子だということに変わりは無い。それを横目に東堂が夏油と甚爾に指示を呼びかけた。
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ボーダーライン(プロフ) - 久々の更新で長らくお待たせいたしました!私生活が立て込んでましてね…でもこれからはバンバン更新していきたいと思います!!骨マニアと女王様のコンビ、良いですよねぇ。ここだけの話、続編の幕間は女王様を掘り下げようかな、と。コメント有り難うございました!!! (2022年5月24日 17時) (
レス) id: 6d6b1b008a (このIDを非表示/違反報告)
猫さくらもち - あぁ〜〜〜！久しぶりの更新ありがとうございます！！毎日楽しく読ませてもらっています！これからも更新まってます！頑張ってください！ちなみに私は骨マニアと女王様のコンビが好きです！！ (2022年5月24日 17時) (レス) id: f692ce80b7 (このIDを非表示/違反報告)
ボーダーライン(プロフ) - 全作！有り難うございます！！骨マニアはキャラ立ちしてるし動かせやすいんですよね。個人的に押してるのもあるんですけどフハハ。女王様も好きだけどキャラが未だに掴めない、正に女王様。これからの活躍も乞うご期待！！更新頑張ります！！ (2022年3月2日 13時) (レス) id: 6d6b1b008a (このIDを非表示/違反報告)
はるみん - 全作読ませていただきました‼︎大好きです‼︎今作も骨マニア大活躍ですねw (2022年3月2日 0時) (レス) @page6 id: ab207372ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボーダーライン | 作成日時：2022年3月1日 11時
